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動物たち

動物たち

動物たち

作家
panpanya
出版社
白泉社
発売日
2016-11-30
ISBN
9784592711094
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動物たち / 感想・レビュー

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あたびー

「恩返し案件」連作集みたいな感じ。怪我をした猯(まみ=ムジナ、タヌキ と言ってもノペーとしたぬいぐるみみたいな判別不能の生き物)を助けて手当してやったら、朋輩をたくさん連れてきて家を占拠されたり、どんぐりを沢山貰ったのでそれでパンを作ったり、交通事故になって謝れと言われたので字の書き方を教えたら書道家になったり、とにかく色々なヴァリエーションがお楽しみいただけます。溺れるバッタに草舟を与えてその旅路を追ってみたりも風流。訳もなくへんな「訳なし物件」を内覧に行く話も秀逸だった。

2022/11/27

kei-zu

本書に登場の動物たちは、収録作の表題ににもなった「貒(まみ)」、「貉(むじな)」のほか、おなじみのレオナルド(犬)、写実的に描かれた亀やバッタなど。貒と貉はその字の怪しさのせいか、謎の増殖をします。 得体のしれないものたちと登場人物との不思議な「距離感」は、読者を現実世界からの遊離に導きます。

2021/03/31

春が来た

繊細さと柔らかさと素朴さで描かれる動く物たちのおはなし。こういう世界は、私たちが生活している隙間に存在しているんだろうな。ついてない日も悪くはない日だった。うん、それでいい!

2020/04/24

阿部義彦

ユリイカで知った漫画家panpanyaの本もまとめて読み尽くしつつありこれで9冊目、残すとこあと1冊のみとなりました。手に入りやすいものから買ったので別に発売日順でもなくアトランダムですが、この巻はかなり好きでベスト3には確実に入るのでは無いでしょうか。『ついてない日の過ごし方』や『引越し先のルール』なんかは偶然が引き寄せる不思議な因果関係、場のシンクロニシティの作用で幸せになる、巡り合わせの奇跡!そして動物の恩返しを大筋とした、非現実的な話、動物に字を書かせる『示談の手引き』など、不思議すぎる才能爆発。

2024/01/14

リッツ

この作者2冊目、で読み慣れたせいだけでもなく「枕魚」よりも分かりやすい。どちらが好きかと言われると……。それにしても変な動物たちが可愛すぎてズルい!そんなふうに見つめられたら、そっと手を繋がれたら、困っただらけでも別れがたいよねぇ。

2018/02/15

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