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グヤバノ・ホリデー

グヤバノ・ホリデー

グヤバノ・ホリデー

作家
panpanya
出版社
白泉社
発売日
2019-01-31
ISBN
9784592711469
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あらすじ

「楽園」からの5冊目のpanpanya作品集。表題シリーズ全8本はじめ「いんちき日記術」「比較鳩学入門」「学習こたつ」「宿題のメカニズム」等、著者ならではの描写が輝く21篇。日記も併収。

グヤバノ・ホリデー / 感想・レビュー

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Bo-he-mian

ず~っとpanpanyaさんが気になっていながら手を出さずにいたのは、一つには値段がお安くはないのと(笑)、あと作家性が異常に強いのでは…という懸念があったのだが、初panpanya読者として本書をセレクトして、この漫画家さんがメジャーデビュー以来、堅実な刊行を続けている理由が分かった。描きこまれた「風景」は確かにガロ系の昭和的な世界観でも、そこに描かれているのは、日常の中で出逢う不思議を、ゆるふわな感じでほのぼのと描いた日記風の、すごく読みやすい作品だった。哲学的なマンガぢゃなくてちょっと安心(笑)。

2019/02/24

小蔀 県

日常のちょっとした疑問から、想像力が一気に飛躍していく。現実と非現実の両世界が地続きになってそこにある。やっていることはファンタジーにほかならないのに、作品に現れる物・人・空間・台詞がそのまま説得力となり、虚構にたしかな触感がついて、それが読み手に迫ってくる。読んでいるあいだずっと掻き立てられる、得も言われぬ感動。読み終えたあと、奇妙に沸き立ってくる余韻。いつもそうですが、この方の漫画を読むと、抒情的な詩に触れたような気分になります。「いんちき日記術」「比較鳩学入門」「芋蔓ワンダーランド」がお気に入り。

2019/02/10

紫雲寺 篝

「「グヤバノ」という果物をご存じでしょうか?かくいう私もある時まで見たことも聞いたこともありませんでした。」で始まる、「グヤバノ」との奇妙な縁からフィリピンにまで行く事になる、旅行記のような、食レポ・グルメ漫画のような表題作と、panpanyaのいつも通りの短編を収録した作品集。今巻もカバー下の装丁など、だいぶ凝っている。誰もが体験した事のあるであろうノスタルジーと、誰も夢想した事のない珍妙な物語、そしてありふれた物に対する特異な角度からの「興味」が今巻も溢れている。作者、結構刊行ペースが早いなぁ。

2019/02/05

さすらいのアリクイ

不思議なマンガの短編集。他人の行動や妄想を日記に書く話、学校にコタツが導入される話、フィリピンのセブ島にグヤバノという果物を探しに行く話など、何だかややこしい話ばかり載っている。最初はややこしさにてこずり、そのややこしさに慣れてくるとこの本のマンガ、短編は「探求」というキーワードで括れるなと。対象物を、マンガの設定の行方などを著者は描きながら探求しているのではないかと。あと赤瀬川原平さんの書いた本っぽい感じがする。過剰に淡々と物事を追いかけている感じ。赤瀬川原平さんの本が好きならマンガの内容にはまるかも。

2019/02/13

覚醒

大好き。初めて海外が題材になった表題作のワクワク感は勿論のこと、記憶を辿るとは現実と虚構の間にあるもう一つの世界を想起するトリップのようだ、と思わせる「いんちき日記術」。記憶によって立ち上がる町並みというのが哲学的。ちゃんと現実と記憶パートで吹き出しに違いを持たせている。それと「いつもの所で待ち合わせ」「芋蔓ワンダーランド」はこれまでの作風とやや雰囲気の違いを感じた。「芋蔓~」の、地底を手堀りで進むという非現実感が、リアルな描き込み・小出しにされる雑学という現実感によって不思議な説得力を得ている。

2019/03/12

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