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ミ・ト・ン (MOE BOOKS)

ミ・ト・ン (MOE BOOKS)

ミ・ト・ン (MOE BOOKS)

作家
小川糸
平澤まりこ
出版社
白泉社
発売日
2017-10-27
ISBN
9784592732952
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「ミ・ト・ン (MOE BOOKS)」のおすすめレビュー

本屋大賞ノミネート作『ツバキ文具店』の小川糸と、人気イラストレーター平澤まりこが紡ぐ! 神様が宿る「ミトン」を作り出した、ひとりの女性のつつましやかで美しい生涯

『ミ・ト・ン』(小川糸/白泉社)

 読み終えた本の裏表紙をそっとなでながら、背筋が伸び、無性に手が動かしたくなってくる。小川糸さんの小説には、そんな働きをする神様が宿っているような気がする。 『食堂かたつむり』や『あつあつを召し上がれ』を読んだあとは、ていねいにごはんを作りたくなってくるし、『ツバキ文具店』や続編『キラキラ共和国』では、しばし音信の途絶えている大切な人たちに手紙を書きたくなってくる。『蝶々喃々』では、時間をかけてお茶を淹れたり、暮らしまわりをすっきりしつらえたくなる。

 男の子はお皿を作ったり、かごを編んだり、女の子は、糸を紡いだり、刺繍やレースをしたり……12歳になると、生きていくために必要な暮らしの力を身につけるための試験があるルップマイゼ共和国に生まれたマリカの、つつましく温かな生涯を描いた『ミ・ト・ン』(白泉社)は、手仕事の喜び、そこに宿っていく精神が、ひとりの女性の成長からゆっくりと滲み出していく物語。  マリカたちの受ける、その試験科目のなかには、ミトンをぬう、というものもある。冬のとても厳しいルップマイゼ共和…

2017/11/2

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ミ・ト・ン (MOE BOOKS) / 感想・レビュー

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starbro

小川糸は、新作中心に読んでいる作家です。著者がラトビア共和国に魅せられて描いた恋愛ファンタジー、ミトンの国の物語。表紙を捲って見返しの次の型抜きしたミトンのイラストから小川糸ワールドが始まります。優しく暖かく、幸せとは何かを考えさせられる佳作でした。平澤まりこの挿画も素敵で、小川糸の文章と相乗効果を醸し出しています。ラトビアに行ってみたくなりました。

2017/11/12

❁かな❁

ラトビアがモデルになったルップマイぜ共和国に生まれたマリカの物語*平澤まりこさんの版画と小川糸さんの小説のコラボ。糸さんの作品を読むのは7作目。児童書のような感じで慎ましやかで穏やかな暮らしが紡がれる。ミトンを編むことを親から子へ受け継がれるのはラトビアではお馴染みとのこと。プロポーズの返事に手編みのミトンを贈るそうです。ヤーニスと出逢い恋をする「初恋の花のお茶」以降がお気に入り♡想い合う2人が素敵♪第6章で涙。ラトビアはヘタリアで知りました(笑)最後にエッセイ&イラストも可愛い♡切ないけど温かい物語*

2018/04/05

hiro

小川糸さんの小説と平澤さんの版画で、北の国ルップマイゼ共和国(バルト三国のラトビアがモデル)に建国の年、生まれた女性マルカの一生を描いた作品。マルカが成長しヤーニスと出会い、二人が結婚して暮らした幸せな日々も、氷の帝国(ソ連)に支配された辛い時代も、ルップマイゼ共和国のミトンは色あでやかで寒い冬を過ごすために欠かせないものだ。そして、黒パンや白樺ジュースなど登場する食べ物、飲み物はすべて一度試してみたくなったので、小川さんが取材のために訪れたラトビアでの日記エッセイ『卵を買いに』も読んでみることにする。

2018/02/02

nico

装丁がお洒落で飾っておきたい本。美しいミトン(手袋)をはめる文化のある国ルップマイゼ。その国の人々は誰もが神様が宿る美しいミトンを持っている、という。そして歌と踊りをこよなく愛し、例え辛いことが起こっても楽しそうに笑う。泣いていても何も生まれない。けれど、笑っていれば自分よりもっと辛い思いをした人達を勇気づけることができる…。ルップマイゼの人々の明るい笑顔は読み手をも励ましてくれる。来る者を決して拒まず広い心で受け入れてくれるルップマイゼの森や風、光、生き物、そして人々の温かさがとても心地好い物語だった。

2018/03/23

のぶ

一瞬で通り過ぎて行った夢の中のおとぎ話のような物語だった。主人公、マリカはルップマイゼ共和国の蒸し風呂で生まれた。架空の国だけど舞台はラトビアらしいですね。マリカはどんどん成長し、恋をしてやがて生涯を閉じる。全体が幸福感に包まれた作品で、ミトンがモチーフになっている。民族色がより濃く出ていて、その土地にいるような感じにさせてくれる。1時間もあれば読めてしまうような本で、小川さんが書いていなければ読む事はなかったと思う。装丁と挿入されているイラストが素敵な一冊でした。

2017/11/20

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