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こどもスケッチ (コドモエBOOKS)

こどもスケッチ (コドモエBOOKS)

こどもスケッチ (コドモエBOOKS)

作家
おーなり由子
出版社
白泉社
発売日
2018-04-26
ISBN
9784592732976
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ジャンル

「こどもスケッチ (コドモエBOOKS)」のおすすめレビュー

落ち込む日があっても、こどもと一緒に育っていく。絵本作家・おーなり由子の子育てエッセイ『こどもスケッチ』

『こどもスケッチ』(おーなり由子/白泉社)

 人は誰だって無償で愛されたいし愛したいのだと思う。“お母さん”がむやみやたらに神格化されるのはたぶん、その願いの象徴だ。現実にはお母さんだってただの人間なのだから、男のひとが急にはお父さんにはなれないというように、お母さんだって子どもと一緒に育っていくものだ。美しいとすれば、試行錯誤のその過程にあふれた愛情である。なんてことを感じさせられたのが、絵本作家・おーなり由子さんによる子育てエッセイ『こどもスケッチ』(白泉社)である。

 息子ひとりを育てるおーなりさんはいう。

恥ずかしながら、こどもを持つまで知らなかったことがある。ひとりだけの目でこどもを育てるのは、ものすごく大変、ということだ

 うっかり置きっぱなしにしていた牛乳瓶を息子が投げて、破片を口に入れようとしていたこともあるし、家は息子のおもちゃ――ひからびたミミズ、さびた釘、ぐるぐるのコイルといったゴミにしか見えないものであふれている。だけどあるとき、おーなりさんは気づく。びりびりに破れて半分しか顔の残っていないシールは、息子にとってまばゆい光を放つ…

2018/4/28

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こどもスケッチ (コドモエBOOKS) / 感想・レビュー

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ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

子どもの無限の好奇心、自由な発想・世界観、思いも寄らぬ行動・表現・着眼点が素敵☆可愛らしかったり、突拍子もなかったり、おもしろかったりで、思わず微笑んでしまう。忘れかけていた大切なことを思い出させてくれたり、新たな発見をしたり、昔を懐かしんだりできたので、良かった。おーなりさんの優しくて温かい眼差しと自然体で豊かな受け止め方にも和むし、そういうお人柄がよく表れた文面と絵にも癒される☆こういう風に子どもと「生まれてはじめて」を楽しみながら大人も色々学んでいければ素敵よね♪

2018/09/23

あじ

─自分の弱さや無力さを知るために、母親になったんじゃないかと心の底から思った。(そんな日もあれば…)─ああ、このこと、一生、忘れないでおこう(こんな日もある)。「トマトの中からマグマがでてくるで」おーなりさんちの坊やが何かを“発見”するたび、わたしトキメク。スキップスキップらんらんらん。ちょっと湿った子供の手を、握り返した日を思い出す。

2018/12/11

昼夜

読みながら私もこんな時があったんだ。きっと母もこうやって育ててくれたはずなのにどうして覚えてないんだろう。母の日にこの頃のことを聞いてみようかな。

2018/04/26

emi*

あぁこうだったな、そうそうそうだった、と懐かしくほっこりする本でした。柔らかいタッチのおーなりさんの絵がまた良いです。 おーなりさんの子育ては 良い意味で一歩離れたところから見ている。 大変な頃がいちばん可愛い頃、本当ですよね。 今ならもっともっとゆったりした気持ちで子育てできるんだけどなあ(苦笑)

2018/08/20

木漏れ日の下

おーなりさんの描くスケッチを見て色々思い出し充電。黄昏泣き、おにぎり、だっこ…。朝、送り出す時怒りすぎて落ち込むとかわかる!気持ちよく送り出したいのは山々なんだけどなかなか起きてくれない、朝御飯もダラダラ食べて時間ギリギリの時にトドメの何かがあってドカンと爆発(笑)でも送り出したあと落ち込む。ご近所さんに言われたという『大変じゃなくなったら、かわいくないのよ』には笑えた。手がかからなくなったら、心配や愛しさは変わらずあっても可愛くはなくなるのかもなぁと納得。ではまだまだ可愛い今を有りがたく満喫しますかね。

2018/06/18

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