米、麺、魚の国から アメリカ人が食べ歩いて見つけた偉大な和食文化と職人たち
米、麺、魚の国から アメリカ人が食べ歩いて見つけた偉大な和食文化と職人たち / 感想・レビュー
メルル
美味しい料理をアメリカ人が語るだけの本では無い。日本人特有のこだわりの強さから生まれる職人による食文化。そんな文化に魅了されてしまう外国人もいる。人生をかけて完璧を目指す姿勢は同じ日本人でも感服する。ちょっとした点で著者との意見のズレは感じたものの面白く読めた。
2017/01/11
くさてる
外国人が日本の食文化を体験して目からウロコ、なエッセイ本はこれまでにも何冊か読んだけれども、これもその一冊。最初はメニューや食材のことをつらつらと語っている様子がなんだかガイドブックみたいだなと思ったけれど、その後ろにいる職人たちの背景が語られるとぐっと面白くなった。ここで語られている食事のほとんどは日本人にとっても日常とはいいがたい職人技からなるもので、それを知ることが出来たのは収穫です。日本人の女性に恋をして来日し、食文化に携わるようになった外国人の男性たちの記述も良かったです。
2017/01/11
なにょう
東京、大阪、京都、北海道。日本中、食を求めて、ことに食の職人技を求めまわる。東京の一杯のコーヒーで職人の技に覚醒する。外国人が見落としがちな関西、九州をまわり果ては広島、能登へ。広島のグアテマラ人のお好み焼き屋さん。能登の女将。最後の能登で、一見表には現れない女性が家庭の中でひっそりと日本の食文化を支えていることに気づく。良い本だ。
2018/07/31
鯖
アメリカ人記者が東京、大阪、京都、福岡、広島、北海道、能登を訪れ、食の職人に取材する本。今、皆さん大変だよなあ…と思いつつ、ともかくころころが落ち着くことを祈るのみ。能登で旅館を営むベンさんと智香子さんの話がよかった。後、なんか文章が高尚ぶってて鼻につくところがあるのは否めない。
2022/01/14
tom
アメリカの料理人兼ライターの著者が日本にやって来て、東京の焼き鳥、京都の懐石、北海道のウニ、九州のラーメン、広島のお好み焼き、能登の発酵食品を喰うというルポ。ひょっとしたらと思うのだけど、この本は、マイケル・ブースの大食い料理本が評判になったから、出版できたのかしらとも思ってしまった。でも、内容は、よほど濃厚、真面目に喰っている。特に能登の発酵食品の章はなかなかのもの。旅館を営む夫婦のもとで、食材を味合うのだけど、一度は泊まりに行ってみたいと思わせる内容。食い物本が好きな人には、お勧めの一冊。
2017/02/11
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