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獺祭 この国を動かした酒 (扶桑社新書)

獺祭 この国を動かした酒 (扶桑社新書)

獺祭 この国を動かした酒 (扶桑社新書)

作家
勝谷誠彦
出版社
扶桑社
発売日
2016-12-24
ISBN
9784594076375
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獺祭 この国を動かした酒 (扶桑社新書) / 感想・レビュー

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鉄之助

日本酒が世界に誇りうる”サケ”だ、と納得。日本酒の特徴がビールやワインと比べ、「曖昧に自然と中途半端に付き合う」ことだと喝破。曖昧なのは、日本人の”美徳”なのだ。「複雑かつ愛情に満ちた作業」で酒を生き物として温かく育てることが大切だ、とも。まるで、教育論だ。天下の名門校・灘高が、日本酒の蔵元が創設者なのも、むべなるかな。獺祭を醸す旭酒造が、「マニュアルで酒を造る」という批判を、逆手にとって、良いマニュアルはどんどん進化するもの。ルールに縛られず、柔軟に運用して日々、マニュアルを更新する姿勢にも共感できる

2019/06/08

gonta19

2016/12/27 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2018/6/21〜6/26 勝谷誠彦さんが獺祭を生み出した旭酒造と桜井氏について書いた本。私が獺祭のすごさに気づいたのは2007年のこと。外国人を連れて居酒屋に行く機会があったのだが、まだ日本でもそれほど知られていない時期にヨーロッパから来ていた人が、獺祭がメニューにあるのを見つけて喜んで注文していたのを思い出す。その裏にはこういう物語があったんだな。閉塞した現状に苦しむ業界や分野があると思うが、それを打破する一つの大きなヒントがここにあると思う。

2018/06/26

izw

発売直後に購入して半年積読していたが、昨日読み始めたら止まらず一気に読み切ってしまった。獺祭を始めて飲んだのは2012年の会社の納会。「二割三分」を飲み、こんな酒があるのかと驚いた。その後も各種飲んでそれぞれ美味しいと思っているが、杜氏がいない・工場生産で面白くない酒だという風評に惑わされて避け気味だった。この本で蔵元の意気込みと酒造りへの取り組みを知り、改めての見直してみようという気になった。京橋の獺祭Bar23で飲んだ「磨きその先へ」の味が忘れられない。もう一度飲んでみるにはちょっと躊躇する値段だが。

2017/07/23

テイネハイランド

図書館本。著者がまだ若くして亡くなったニュースを先日聞き、この本の存在を思い出し今回読んでみました。獺祭という日本酒を自分で飲んだことがないので、他の酒との差別化要因がどこにあるかは自分の舌では知りませんが、第3,4章の日本酒造りの現場に触れた箇所はなかなか読みごたえがありました。酒に詳しい著者によると、搾り粕から取れる焼酎もおいしいとのことで、今度飲んでみたくなりました。

2018/12/08

パラオ・スパニッシュフライ

日本酒業界がずっと低迷していたこと、昔の風習、しがらみに囚われて廃れた業界だったということに驚きました。そこに稼ぐための当たり前のビジネスモデルを取り入れ、がんじがらめの組織から抜け出して新たな風を吹き込ませた桜井さんの信念と行動力に感動。職人気質の譲れないこだわり持ちつつも、日本酒業界全体を考えて行っている施策の数々は、近代日本酒業界の在り方を作ったと言えるでしょう。だっさい、おそごえ、かわうそ。もうこの漢字は誰もが書ける世の中になってるはずです。

2019/12/17

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