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文学の愉しみ

文学の愉しみ

文学の愉しみ

作家
柴田元幸
出版社
放送大学教育振興会
発売日
2008-03-01
ISBN
9784595308185
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文学の愉しみ / 感想・レビュー

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mi

無性に柴田元幸さんの言葉を読みたくて手に取る。原文と訳文を並べ、1文1文、ていねいに読むことの奥深い面白みを愉しみ、スティーヴン・ミルハウザーの名前が挙がったことに悦び、カズオ・イシグロの英語を「恰も日本で一生懸命英語を勉強して身につけたかのような、一種過剰といってもいいほどの折り目正しさが文章に備わっているように思える」としていて、なるほどと思う。「文学は、学ぶことと愉しむこととが、往々にしてほとんど同じである悦ばしい研究対象だと」考える主任講師たちによる。本を読みたくなる本。

2017/11/08

三柴ゆよし

柴田元幸(アメリカ)、野崎歓(フランス)、沼野允義(ロシア&東欧)の三者がそれぞれの専門領域を講義すると共に、補足として、若島正の推理小説講義、小谷真理のファンタジー小説講義を設置。更には、川上弘美、辻原登、池澤夏樹の三人を招いてインタビューまでしちゃう、まさに至れりつくせりな企画。今日の世界文学について、おおまかな(巨視的すぎるきらいはあるが)見取り図が描けるという点でも有用。ラジオ講義も抑えておくべきだった。不覚。

2011/02/06

昭和っ子

本当に読書の興味の幅が広がりました。翻訳された作品の作家が、何語を使って書いているかだけでなく、生い立ちとか、どの言語のネイティヴか、とか気にするようになりました。どのページを開いても読みたい本がボロボロ出て来てどうしようか、と思います。これからも我が読書の友とさせていただきます。

2012/08/30

あなた

ぜひラジオ講義をおさえておくべき。理由;柴田元幸が川上弘美にインタビューする講義があるから

2010/05/14

takizawa

1970年代以降に発表された現代文学を中心に解説。現代アメリカ文学(柴田元幸執筆)は,アメリカが世界の中心だった時代には書かれることのなかった社会的弱者を主題に据えること・人種的マイノリティなど周縁の声が届くようになったことが特徴。現代フランス文学(野崎歓執筆)でも,クレオールや移民により多様性が強調される。異なる価値観を持つ他者を発見し驚くと同時にこんなに違う他者がこんなに同じなのか!と共感を覚える過程は世界文学の章(沼野充義執筆)でも扱われている。

2010/02/10

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