ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)
あらすじ
「ゴッドファーザーのような警察小説」――スティーヴン・キング
『犬の力』『ザ・カルテル』のウィンズロウが
エリート特捜部の栄光と転落を描く話題作!
麻薬や銃による犯罪を取り締まるマンハッタン・ノース特捜部、通称"ダ・フォース"。
ニューヨーク市警3万8千人の中でも最もタフで最も優秀で最も悪辣な警官たちを率いる
デニー・マローンは市民のヒーローであり、この街を統べる刑事の王だった。
だが、ドミニカ人麻薬組織の手入れの際におこなったある行動をきっかけに、
栄光を約束されたマローンの人生は、転落の道をたどりはじめる……。
「ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)」のおすすめレビュー
悪徳警官の転落劇が、なぜここまで切ないのか…! 圧巻の血みどろノワール『ダ・フォース』が話題!
『ダ・フォース(上・下)』 (ドン・ウィンズロウ:著、田口俊樹:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)
パワハラ、わいせつ行為、横領……。警察官の不祥事は、今も昔も後を絶たない。だがフィクションとはいえ、この男ほどの悪徳警官はそういないだろう。ニューヨーク市警のエリート特捜部“ダ・フォース”を率いるマローンは、市民のヒーローであり刑事の王。麻薬や銃が引き起こす凶悪犯罪を日夜取り締まり、ニューヨークの街に睨みをきかせている。だがその反面、マフィアと通じたり、検事を買収したりとやりたい放題。挙句の果てに、麻薬工場の手入れでは組織のドンを撃ち殺し、50キロものヘロインを着服する。……並みのマフィアより悪いじゃないか。
本作『ダ・フォース(上・下)』(ドン・ウィンズロウ:著、田口俊樹:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)は、そんなマローンが監獄に囚われているシーンから幕を開ける。英雄は、なぜその座を追われたのか。どのようにして悪事が明るみに出たのか。汚れた警官が転落する過程が、徐々にあぶり出されていく。
マローンの悪行は、到底許されることではない。嫌悪感を抱く人…
2018/9/3
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
「ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)」の関連記事
警察とヤクザはズブズブ? 元捜査一課課長×元麻薬取締官×犯罪ジャーナリスト座談会!
ニューヨーク市警の中で、麻薬や銃による犯罪を取り締まるエリート特捜部、通称「ダ・フォース」。そのトップに君臨する刑事デニー・マローンは、市民のヒーローであり、街を統べる刑事の王だった。しかし、ドミニカ人麻薬組織の手入れの際に取ったある行動を機に、転落の一途をたどりはじめる──。
緻密な取材に基づき、フィクションでありながら圧倒的なリアリティで“堕ちた刑事”を描いたドン・ウィンズロウの『ダ・フォース』が発売された。スティーブン・キングが「警察版ゴッドファーザー」と激賞し、リドリー・スコット製作による映画化も決定した同作を“犯罪のプロ”はどう読み解くのか。元捜査一課課長、元麻薬取締官、犯罪ジャーナリストによる「実録アンダーグラウンド座談会」で、麻薬捜査、警察汚職の裏側に迫る!
『ダ・フォース』(上・下)(ドン・ウィンズロウ:著 田口俊樹:訳 ハーパーコリンズ・ジャパン)
左から 元千葉県警察 刑事課長(警部)・刑事部捜査第一課特殊班長 田野重徳さん 元厚生労働省麻薬取締官 高濱良次さん ジャーナリスト・銃器評論家・作家・プロデューサー 津田哲也さん
…
2018/6/8
全文を読む関連記事をもっと見る