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父と僕の終わらない歌 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

父と僕の終わらない歌 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

父と僕の終わらない歌 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

作家
サイモン マクダーモット
浅倉卓弥
出版社
ハーパーコリンズ・ ジャパン
発売日
2018-11-30
ISBN
9784596551405
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「父と僕の終わらない歌 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)」のおすすめレビュー

80歳の新人歌手はアルツハイマー患者――イギリスで起きた感動の実話

『父と僕の終わらない歌』(サイモン・マクダーモット:著、浅倉卓弥:訳/ハーパーコリンズ・ ジャパン)

 2016年、とある動画が全世界で話題になった。息子の運転する車の助手席で、高齢の父親が見事に「クアンド・クアンド・クアンド」を歌い上げている姿が、瞬く間に拡散されたのである。老人の正体は当時、すでに80歳目前となっていたテッド・マクダーモットだった。若い頃はクラブやバーを中心に活動していた歌手で、愛称は「ソングアミニットマン(The Songaminute Man)」。どんなジャンルの曲も1分メドレーのように歌いこなせてしまうからである。しかし、何より世間を驚かせたのは、テッドがアルツハイマー病の患者で、家族のことすら認知しづらくなっていた事実だった。

『父と僕の終わらない歌』(浅倉卓弥:訳/ハーパーコリンズ・ ジャパン)は、息子のサイモンが綴ったテッドの半生記である。若い頃から音楽と家族を愛していたテッドに、徐々に病が蝕んでいく過程は悲しくもある。しかし、そんなとき、テッドの支えになったのもまた、音楽と家族だった。本書は自分や家族がアルツハイマ…

2019/3/29

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父と僕の終わらない歌 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) / 感想・レビュー

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ノーチキ

アルツハイマーの恐ろしさと支え続ける家族の愛情が素敵でした。14兄弟の長男であるテッドは歌が大好きだった。彼は歌手を目指したものの、途中で断念してしまう。趣味として歌を続けていた彼は後に結婚し、息子サイモンが生まれる。夢が叶わないながらも暮らしていた彼はアルツハイマーに侵されてしまう。そんな彼が、病に侵されながらもかつての夢を叶えるという家族の話。刻々と進行していくアルツハイマーの恐ろしさに戦慄しました。それでも寄り添う家族の姿に感動しました。80歳にして夢を叶えるという嘘のようなホントの話でした。

2019/04/12

GO-FEET

その昔、主人公の父親が脳腫瘍になって人格が変わってしまうという何とも悲惨な家族ドラマがあったが(『それぞれの秋』山田太一)、それを思い出してしまった。実家の母親も脳梗塞で倒れて以来、認知症が進んでとても他人事とは思えない…… それにしても、Youtube で観るテッド、Spotify で聴くテッドはなかなか凄いです!

2019/01/29

おふねやぎっちらこ

感動した。実話の力ですね。そのうちに映画化されたりして、そしたら見てみたいかも。

2019/03/12

Ch

テレビCMで動画が流れているので、さぞこの本も話題になっているのだろうと思ったら、現時点で読書メーターの登録数が1桁でビックリしてます。あの爽快な動画の裏に、家族のこの壮絶な苦しみがあったと思うと読んでいて涙が滲んでくるし、親の介護を目前にしている世代として危機感や焦りも感じる。お話としては少し冗長かしらと思う部分もあるのだけど、これから辛いことがあったとき読み返しても良いかもと思う。

2019/01/15

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