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無月の譜

無月の譜

無月の譜

作家
松浦寿輝
出版社
毎日新聞出版
発売日
2022-03-19
ISBN
9784620108568
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ジャンル

無月の譜 / 感想・レビュー

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シャコタンブルー

26歳の年齢制限までに4段になれずに奨励会を退会した竜介。将棋しか知らない人生、将棋だけが生きる目標だったのでその挫折感は半端ないものだろう。キッパリと将棋と縁を切ったはずだが大叔父が駒師だった事を知り、幻の将棋駒「無月」を追う旅に出る。それは夜空に浮かぶ名月を探し追い続けるような旅であるが、いつも暗雲が立ち込めて月が隠れてしまう旅でもあった。「無月」は本当に現存するのか。どんな書体だろう。駒に人生をかけた大叔父の姿が旅を通しておぼろ月から次第に中秋の名月のように鮮やかに現れてくる展開が鮮やかだった。

2022/06/05

Sam

松浦寿輝といえば映画評論をはじめとした難解な評論を書く人と思ってたので小説家になってたことに驚く。しかも芥川賞作家と知ってもう一度びっくり。そして将棋がテーマの作品と知りこれはもう読むしかない。読み終えて、新聞連載小説であるがゆえの冗長さを多少感じつつもなかなかよくできた感動的な作品だと思った。どこかで四方田犬彦が「人が映画に求めるものは異国情緒とノスタルジー」という意味のことを言っていたが、主人公の挫折と再生にこの2つの要素を絡めた本作品はある意味映画的な作品であるように思える。

2022/06/15

kanki

将棋の駒を巡り、世界を、人生を、過去を、旅する。自分探しなのかな。よかった

2022/06/21

もえ

‘20年12月4日〜‘21年11月16日に毎日新聞での連載を読んだが、あまりに良かったので最後の12話を切り抜いて取ってある。プロ棋士を目指すも挫折した小磯竜介が、戦争で亡くなった大叔父が作ったという幻の駒を求めて、様々な人々に出会い自身も成長していく物語である。作者の松浦寿輝さんが連載後に語られていたが「青年がじっくりと人の話に耳を傾けるという行為によって人生を掴み直してゆく」過程に、連載中もわくわく感が止まらなかった。特に安井さんとブルックリンのチャンさんとの出会いは忘れ難い。読後の余韻も心地良い。

2022/05/07

Mzo

将棋の駒に関する物語。職人が丹精込めて作り上げた芸術作品としての側面と、人々に楽しんでもらうための嗜好品としての側面。両方を併せ持つ駒の特性から、多くの人の物語を紡ぎあげている。こういうよい駒と盤で、一度指してみたくなりました。ヘボ将棋ですが。

2022/04/18

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