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自己流園芸ベランダ派

自己流園芸ベランダ派

自己流園芸ベランダ派

作家
いとうせいこう
出版社
毎日新聞社
発売日
2006-09-01
ISBN
9784620317847
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あらすじ

タレント、ミュージシャン、作家……と多様な顔をもつ、著者いとうせいこう氏は自宅マンションのベランダで60鉢もの植物を育てる「ベランダー」でもある。
「ベランダー」とは著者の造語で、ガーデナーと区別したものだ。

面積や日照時間が限られる都会の狭いベランダでは園芸書の知識は通用しない。
著者は10年以上のベランダー経験をもとに自己流で植物の世話をし、試しては枯らし、枯らしては試すを繰り返す。
しかし、その自由さこそがベランダーの醍醐味なのである。

たとえ枯らしてしまってもいいのだと著者は言う。
それも植物の生命のひとつのサイクルであり、そもそも植物の生命をコントロールしようとすること自体が無理なのだから……。

本書は、そんな著者の植物生活をつづったものだ。
著者と一緒に植物の生命の偉大さに驚き、感謝したくなる一冊です。
<目次>
まえがき「日記係の二年間」
2004年

始まりのご挨拶―福音の春が来た
匂い桜―桜は下を向いて咲く
沈丁花―「特売品」は翌年用 ほか


腕試される季節
アマリリス―アマリリスの墓標
ニッキ―植木市での陶酔 ほか


タイム―ウキウキ武土器
月下美人―大切な一夜の花
勇敢な旅 ほか



サザンカ―一進一退は続く
シャクナゲ―師の教え
サザンカ―教えに背いた罰 ほか

2005年

ピンクネコヤナギ―俺を励ました光
ゴールデンモンキー―珍名さんの到来
ブロッコリー―不運な収穫 ほか


茶―ベランダ茶園という夢
エンジェルズ・トランペット―越えられない壁
あんず―あり得ない結果 ほか


萩―風流の代償
夜顔―風を受けて咲く花
芙蓉―実感のない満開 ほか



藤―季節の先取り
シシトウ―シシトウの紅葉
アジサイ―植物型マシン ほか

2006年

ベランダはパンク状態
ミント―正真正銘の介護態勢
ヘデラ―最高の小さな贈り物 ほか
〈対談〉園芸家の柳生真吾さんと「八ヶ岳倶楽部」にて
〈対談〉詩人の伊藤比呂美さんと俺のベランダにて
あとがき

自己流園芸ベランダ派 / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想本屋【おとなの絵本屋 月舟書房】

『ボタニカル・ライフ』に続く園芸日記。都会のマンション生活者兼ベランダー(ベランダ園芸愛好家)に大きな転機となる引っ越し。人間以上に植物を巡る環境は一変し、片隅で鬱々としていた鉢が俄然存在感を放ち始めたと思ったら、世話なく育っていた株に死の気配が漂う。それでも、いやそれ故に買ってしまうのだ。植木市にスーパーの特売、食べた果物の種までいそいそと土に植えてみる。小さな生命のサイクルと自分のライフサイクルが完全に同期しているのはすごい。植物と共にある生活は季節に敏感になる。射し込んでくる日光の角度とかにも。

2016/06/16

naoっぴ

「ボタニカルライフ」続編。いとうせいこうさんの植物愛が炸裂。狭いベランダの日当たりを埋めるように置いたたくさんの鉢植えたちの栄枯盛衰の様子をひたすら綴ったエッセイです。私もベランダーやってますが、いとうさんがここの環境に慣れないヤツは枯れろと豪語する一方、やっぱり見捨てられず瀕死(もしくはすでに死亡)の植物には集中介護を施すというところ、わかるなぁと思いながら読みました。わが家のローズマリーがちょうどそんな感じで介護中なので…(^^; 巻末の柳生真吾氏と伊藤比呂美氏との植物対談も面白かった。

2016/07/11

にっしー

読友さんより教えて頂いた『植物男子ベランダー』毎週楽しみに見ています。その流れでこの本を手にしました。これは~頷ける解るクスクスする。とても共感し、こんなにジックリ読んだエッセイは久しぶり。気軽な文の中に植物や自然を愛し敬い季節をベランダで感じる繊細な心を感じます。枯らしちゃうのも仕方ないよね。自分も慰められつつ、今日もベランダパトロールをかかせない自分を伊藤さんに重ねながら読了。ボタニカルライフ万歳!

2014/06/08

にゃも

ある日テレビで何やら面白そうなドラマの紹介をしていた。タイトルは『植物男子ベランダー』。そして今年続編が始まった。録画ができないBSで夜遅めの放送時間、その上連続ドラマをきちっと見ることができない私。でもでも面白そー!だったら原作を読むしかない。正確にはこれの前作が原作なのだが、図書館で見かけてしまったので手っ取り早くこちらを借りてみた。期待以上だった。そこここから植物への愛と苦悩が伝わってくる。うっかり大半を病院の待合室で読んだのは失敗だった。唇を噛みしめ腹の肉をプルプル震わせるはめになってしまった。

2015/07/13

nina

あえて(!)、そう、あえて庭を持たずに都会の片隅のマンションの狭いベランダで植物を育てることに情熱を傾ける奇特な輩を「ベランダー」と呼ぶ。本書は当時ベランダー歴10年のいとうせいこう氏による2年間のベランダーエッセイである。独特のユーモアを交えた言い回しで語られるいとう氏の植物愛とその観察眼の確かさに笑いながら感心することしきり。植物たちの育ち具合に一喜一憂するいとう氏の姿が目に浮かぶようだ。巻末の詩人の伊藤比呂美氏との対談もかなり面白い。「植物は枯らしてなんぼ、メメント・モリみたい」という言葉にも納得。

2014/10/20

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