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永遠のおでかけ

永遠のおでかけ

永遠のおでかけ

作家
益田ミリ
出版社
毎日新聞出版
発売日
2018-01-26
ISBN
9784620324906
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永遠のおでかけ / 感想・レビュー

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ミリさんの最新エッセイ。テーマはお父さんの死。遠くない将来必ず私にも訪れるその日を想像し切なくなりました。ミリさんのエッセイはミリさんのお父さんが言っていたように静かでいい。時に淡々と時に立ち止まったり振り返ったり感慨深く、後悔と言うほどではないけれどもっとああしておけばよかった、あのときああしてしまった。としんみりと語られ、これから生きていくお母さんや妹のいる人生を進んでいく姿は、お父さんにとっても安心出来るのではないかと思います。家族の存在、ありがたみ、安心感など改めて考えさせられます。

2018/01/29

mariya926

もうこの題名だけで『死』を意味しているのは分かりました。他のエッセイでお父様が亡くなられたのは知っていましたが、亡くなられる前後のエッセイです。私も出産前後の時期にはホルモンのせいかナイーブになって、飛行機に乗らないと会えない距離にいるので、これでこの地上では最後の別れではないか?後悔はしないか?と思いながら接していました。その時期のことを思い出しながら。ミリさんはお別れできるまでの猶予が残されていて、それでも後悔していることがあって…私も父や母と2人きりになる時間をもらって存分に悲しもうと思いました。

2019/11/19

うどん

自分と重ねて読みました。永遠のおでかけ…すごく素敵な表題だなと思いました。

2018/03/22

ででんでん

10年前に亡くなった自分の父の記憶をたどりながら、思いを重ねながら読んだ。生きているときに、もっともっと父が喜びそうなことをいっぱいやればよかった…今はその思いを母にできる限り向けていこうと思っている日々。いつかは必ず「永遠のおでかけ」をしてしまうとしても、共有した嬉しい気持ち、笑顔、楽しさは無にはならないと思う。悲しくても、みんな「自分の自転車に油を注し、ギコギコ漕ぎつづける」しかないのだ。できるだけ後悔が少ないように、「素直に気持ちを伝え、面倒くさがらずに生きろ」…ミリさんのお父さんからの最後の教訓。

2018/03/03

ちゃちゃ

「永遠のおでかけ」という言葉が心にしっくり響く。七年ほど前に見送った父と母の遺影は、微笑みながら今にも語りかけてきそうだ。本作はミリさんがお父さまを亡くされる前後の想いを綴った20のエッセイ。「なにかを処分したところで思い出は失われない」…きっと、ミリさんの心の中にお父さまは今も生きていらっしゃるのだろう。別れ際は悲しくて喪失感も大きいが、時を経ても愛された記憶はいつも心にあり、子を守り支え続けてくれる。「永遠のおでかけ」という表題そのものが、亡きお父さまの愛情の深さを物語っているのではないだろうか。

2018/06/06

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