KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

違和感のススメ

違和感のススメ

違和感のススメ

作家
松尾貴史
出版社
毎日新聞出版
発売日
2019-02-22
ISBN
9784620325699
amazonで購入する Kindle版を購入する

ジャンル

「違和感のススメ」のおすすめレビュー

めでたいからってパンダの交尾を延々OAするのは普通? 世の中の違和感を喝破する痛快エッセイ

『違和感のススメ』(松尾貴史/毎日新聞出版)

 違和感という言葉を「日本一売れている」という『新明解国語辞典』の第六版(現在第七版まで刊行中・三省堂)で調べてみた。すると

(1)生理的(心理的)にしっくり来ないという感覚や、周囲の雰囲気や人間関係とどことなくそぐわないという判断 (2)その人の理想像や価値観から見て、どこかしら食い違っている印象

 と書かれていた。この説明のとおり、タレントの松尾貴史さんによる『違和感のススメ』(毎日新聞出版)は、松尾さんの価値観からズレたものに対する違和感がテーマになっている。

■気になりだすと「違和感」だらけの報道やメディア用語

 同書は、毎日新聞東京版夕刊で2012年4月から2013年3月まで、以降は別刷「日曜くらぶ」で連載されたコラムを再編集したものだが、松尾さんは日頃SNSでも、政権などに対する違和感を大いにつぶやいている。そのことから「反日」と攻撃を受けることもあるが、それを逆手にとり、

“だいたい、芸人が体制側に立ってものごとを表現するわけがなく、中世ヨーロッパの宮廷道化師であっても、唯一、権力者に対して失礼…

2019/3/14

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

違和感のススメ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

阿部義彦

キッチュさんが毎日新聞で連載した「松尾貴史のちょっと違和感」の書籍化です。日本人の文化的未成熟のせいか和をもって尊しとなす日本は同質化を重んじて異端者を排除する、もう移民国家になってるんだから皆違うのが正常という教育からすべきなんでないか?校則、担任制、宿題、などを廃止した学校みたいにね。寝転んで授業うけても構わないと思う。我が意を得たりと思ったのはマスク信仰!本人の「つもり」がどうあれ私はマスクをした人には近づかない。だいたい、接客するのにマスクをして顔を隠してる人を信用出来るだろうか! me too

2019/03/02

立川談志師匠「客に拍手を催促するな。自分の司会がいかに拙いかを白状するようなもんだ」(P.213)確かに...さすが話すプロは「間」に対する考え方が違う▼著者の政治的な主張にはあえて触れないけれど、冒頭の談志師匠の言葉は、今の政治家に向けられてもおかしくない。一般人ならまだしも、立法や行政に関わる人たちが「いいね!」が欲しくて堪らないかのような発言をしているから。

2019/06/03

りの

「違和感」を持ち続けるのは難しいな と思った。水道民営化も、ベビーカーの車内持ち込みも、子どもの声騒音問題も、 私も違和感 感じたはずなのに…。

2019/06/14

スリーピージーン

折り顔の実力は知っていましたが、似顔絵もうまい!一筆書きの総理大臣の似顔絵がすごい!さすが松尾さん。もちろん本文も説得力抜群。私も「違和感ぜんぶ盛り」と思っている事柄ばかりでした。違和感つまり気持ち悪いなと思っていることを、他人もそう思っていたと知った時の安心感は大きいが、とくに自分の好きな人や敬意を持っている人がそうであると、安心が喜びに変わる。「でしょう~~?ですよね~~?」巻末の志の輔さんとの対談もおもしろい。

2019/05/20

imagine

日頃からTwitterで安倍政権への「違和感」を表明している著者。他にどんな違和感を感じているのかと手に取っただけに、政治関連をまとめて1章目に置かずに、時系列順のまま並べた方が読みやすかった。優勝を中継するテレビ番組の緊急テロップに「〇〇優勝」と表示され、見てるっちゅうねん!と突っ込んだり、朝生で田原さんに論者の個性が堆積している点を指摘するなど、本来のキッチュを堪能できるのは後半の章。立川志の輔師匠との対談も巻末では勿体無い。メディアにおける違和感は、森達也氏がかねてから指摘している問題と重なった。

2019/05/28

感想・レビューをもっと見る