東京は遠かった 改めて読む松本清張
東京は遠かった 改めて読む松本清張 / 感想・レビュー
こばまり
興奮したのは山梨贔屓であったという考察。甲府の地味な人造湖、千代田湖が登場する短編まであるとは恐れ入った。煮しめたような古本屋の前で、年端もいかぬ私に、ここに清張が来たんだよと小鼻を膨らませていた父の姿を思い出す。
2019/07/16
Mishima
先月「秋の文学講座」に参加して。著者、川本三郎さんの、朴訥な面持ちで語る、確からしさの響く話ぶりにに好感を持った。その日のテーマは永井家風。昨年は、そういえば、松本清張だったなぁ、って思い出して。松本清張。昔よく読んだ。ミステリーばかり読んでいた時代に。都会には都会の、田舎には田舎の、孤独と秘密と事情とがあって。隠微なエロスが挟まれてたりして。もつれて事件に。どうやら、著作の多くが映画化されているよう。砂の器しか観てないけど、あれもなかなかに、なかなかだった。
2023/12/08
アヴォカド
時々無闇と松本清張が読みたくなるのはなぜなんだろうか。多作なので、中には結構トホホな物もあったり、小道具が古くなっているのはどうしようもないのだけれど、それらを差し引いても余りある、何か人の変わらない部分を差し貫いているのだろう。いろいろ読み返したくなり、もう家にはないかなあと思いながらも探したらあったあった。宮部みゆきが「名作中の名作。これを読まずしてミステリを語るまじ」とまで言う『一年半待て』も再読してみた。唸った。
2021/01/02
Gen Kato
松本清張作品および映画化作品ガイド。結末をがっつり語ってしまっているので、原作を未読の場合は読まない方がいいかもしれない(そのぶん踏み込みが深くておもしろいのだけれど)。映画、未見のものはもちろん、以前観たものもまた観たくなるなあ。
2020/01/07
青雲空
清張論は既に先行が多い。本書の特色は映画ともいえる。清張映画は新旧36本というから驚く。 各社にまたがっているが、全集が出れば買うなあ。 チェックするとみていない作品も多いから。
2019/06/18
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