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誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ

誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ

誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ

作家
高橋源一郎
出版社
毎日新聞出版
発売日
2020-02-01
ISBN
9784620326184
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「誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ」のおすすめレビュー

毎日新聞連載の人生相談、ついに書籍化!『誰にも相談できません』私たちの悩み事に作家はどうアドバイスする?

『誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ』(高橋源一郎/毎日新聞出版)

“あなたには、あなたの人生を尊び、大切に扱う義務があります。それは、他の誰にもできないのですから”

 『誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ』(高橋源一郎/毎日新聞出版)に綴られたこの一文を目にしたとき、先入観が覆った。

 自分の人生を大事にすることは権利だと思っていた。だが、違うのだ。それは私たちが必ずしなければならない義務だった。

 上記は、中絶を繰り返したあげく恋人に振られて50年、孤独な日々を送っている女性の相談に著者が回答したものである。

 相談者と同じ悩みを抱えているわけではないのに、この言葉のおかげで心が軽くなったのが不思議だった。

 著者高橋源一郎さんは1980年に小説家としてデビュー。小説のみならず海外文学の翻訳や文芸評論にも携わり、テレビ番組のコメンテーターをしていた時期もある。作家としての経歴を見ると華々しいイメージだが、著者は、これまでの人生で一筋縄ではいかない出来事を経験し続けた。

 幼少期に父が失踪、大学生の頃は学生運動に参加し逮捕さ…

2020/6/7

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誰にも相談できません みんなのなやみ ぼくのこたえ / 感想・レビュー

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ホッパー

人生相談本。回答は柔らかで優しく、人柄が出ている。年代によって悩みの種類が大きく異なるのは興味深い。70,80歳になっても、相談したい悩みというものは尽きないのですね。長い人生、これから自分は何に悩むことになるのやらと、ぼんやり考えさせられました。

2021/08/08

佐島楓

悩みの只中にいる人間がいかに視野狭窄に陥っているか。それは他人しか指摘できない。他人の提示する回答も相談者にとって最適なものかは本人しか判断できない。純粋に寄り添おうとする気持ちの有る無しが大切なのだと思う。

2020/02/22

ネギっ子gen

【著者より:わたしの話を聞いてください】<小さい頃から、わたしは、新聞の片隅にある「人生相談」のコーナーが好きでした。というか夢中になって読んでいました。人生相談好きの小学2年生……可愛くない……ですね>。おっ! 自分と同じだ……。もっとも著者の場合は「未知の人生」への探求心。わたしは、アダルトチルドレンとして喧嘩ばかりしている両親の仲裁の日々を送る身の上。説得術のトリセツ的な。で、著者は回答者に。わたしは、未だに「人生相談」に固執する読者。両親は遥か昔に成仏しているのに、何を求めてか、なぁー。我よ……⇒

2022/11/28

Kurara

★2.5 一昔前の相談コーナーって感じでした。 人の悩みってなかなかお答えするのも難しい。

2023/06/12

むぎじる

お悩み相談にまったく関心がなかったのに、この本の中の「ホストになった兄 やめさせる方法は?」の回答を偶然読み、目からウロコがポロポロ!そして心がほかほかし、笑顔がこぼれた。感情が目まぐるしく揺さぶられながらも気持ちよく覚醒させられたので手に取った本。回答の中に込められているのは、「豊かであれ」ということ。時に厳しく叱咤されているが、それさえも心地よかった。なぜか?的確でまっとうな言葉を投げかけられているからではないだろうか。限られた字数の中に優しい気持ちがたっぷり詰まっていた。

2020/07/24

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