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空洞のなかみ

空洞のなかみ

空洞のなかみ

作家
松重豊
出版社
毎日新聞出版
発売日
2020-10-24
ISBN
9784620326467
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ジャンル

空洞のなかみ / 感想・レビュー

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いつでも母さん

いつから松重さんが好きだったのか…気付いた時には画面の中の松重さんを追っていた気がする。今は専らゴローちゃん?猫村さん?バイプレーヤーズの松重さん?色んな役をこなされてすっかり【全国区】の俳優さんになった感じ。そこで『物書き松重豊、誕生!』の帯に誘われて手にした。リズム良く引き込まれた!短編12話は役者ならではの視点が面白い。プロローグとエピローグが繋がるのが上手い。カバーは始め何だろう?と思ったがなるほどね~だった。エッセイ25編も楽しく読んだ。挿絵も好い。又どこかで読みたいエッセイだった。

2021/01/17

hiro

TVでよくお見かけする松重さんの書き下ろし小説と週刊誌連載のエッセイということで興味があり読んでみた。演じる役が刑事か、被疑者かが分からない役者など本当にいるのと思いながらも、役者だからこそ書ける12編のショート・ショートは、読みやすく、役者という職業の一部をみることもできて大変面白かった。一方、エッセイでは、台詞を忘れる、噛むということに対する恐怖について何度も書かれていて、これで小説の内容についても理解できると思った。松重さんのYouTubeでのこの小説の朗読も、小説を読むのとは違った趣があった。

2021/03/06

R

俳優によるエッセーと、簡単にまとめられる本ではなかった。まさかのSF小説もあり、それを下地にした、あるいは逆だったのかもしれない、エッセーで語られていることと微妙にリンクしていて面白かった。小説というよりも、小話、あるいはショートショートといった趣だけども、俳優業というもの、その中の人だからこそ見えるものが描かれていたように感じた。出世作となった孤独のグルメの話も面白いけど、若い頃のこと、これまでの俳優歴が興味深かった。

2021/02/01

bura

俳優、松重豊が書いた小説「愚者譫言」とエッセイ集「演者戯言」の組合せの1冊。小説もエッセイも役者松重豊がたっぷり詰まっていて面白い。特にエッセイはサンデー毎日に連載されていたもので「孤独のグルメ」の松重豊の影響からか食べ物の話が多く、読んでいてもゴローさんが浮かんでしまう。文中にも「…何気に入った定食屋の盛りの多さに首をかしげながら食べていると奥から食事を覗き込んでいる店主たち…」という件があり、みんなに期待されているんだなあ、と思わず笑ってしまった。

2021/09/22

tetsubun1000mg

昔のこわもて刑事かヤクザ役が多い役者さんの印象が強かったが、最近は「孤独のグルメ」など真面目でちょっととぼけた感じの役も増えてきてようだ。 この本の前半は経験を重ねた役者さんにしか書けない設定の短編集。 最初は設定が分からないが、どんでん返しも楽しめる。 後半のエッセイ部分は松重豊さんが本音で書かれていると感じられて面白かった。若いころにいろんなバイトをしながら俳優を続けてきたのが分かった。地下鉄駅のトイレの物置棚部分の工事をした話など昔ばなしも興味深いが、ブレイクしない役者さんも多いんだろうなと感じた。

2021/04/18

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