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虫は人の鏡 擬態の解剖学

虫は人の鏡 擬態の解剖学

虫は人の鏡 擬態の解剖学

作家
養老孟司
海野和男
出版社
毎日新聞出版
発売日
2020-12-19
ISBN
9784620326627
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ジャンル

虫は人の鏡 擬態の解剖学 / 感想・レビュー

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アキ

生物の情報系は遺伝子系と神経系の2種類あり、生物は合目的的な行動をとる。虫は遺伝子系を介して本能的に行動する。ヒトは脳を介して意識的に行い、可塑性が大きいため自分の行動を自分で決めたと思い込む。脳がゲノムを真似て行動するよりはるか昔から、数十億年をかけて合目的的行動をゲノムに組み込んできたのが虫である。擬態とは長い進化の過程から生み出されたもので、それを学ぶのはヒトであり、教えてくれるのは自然なのである。マルクス・ガブリエルの「国家規模の擬態が起きている」とは社会の情報化が進んだ姿ということに他ならない。

2021/05/04

shimashimaon

ヤマザキマリさんとの対談本を読んで、昆虫に興味が湧き、図鑑を探していて本書と出会いました。綺麗な、不思議な昆虫の写真をたくさん鑑賞できます。美しいメタリック色、気味の悪い警戒色、不思議な形etc.。枯葉の擬態など良く知られたものの他に、雌雄の形態の違いやどこにでもいる虫までもテーマにしていて面白いです。私は嫌いだった蛾(ヤマザキマリさんとの対談本にもマニアが登場する)にとりわけ惹かれています。脳のアナロジー機能、遺伝子系と神経系という二つの情報系の関係など大いに学びながら、多様な世界を眺めていきたいです。

2023/02/04

ジャスミン

お見事に尽きる。 擬態の奥深さ。真似ること、大切にします。 養老さんの文章はとても楽しいです。 最後に出てきた、ホタルに似たゴキブリ うーん、考えさせられた

2022/07/19

yooou

☆☆☆☆★ 養老先生初挑戦でした。とても面白い本でした。昆虫は本能によって自動的に行動していて意識とよべるものはないというのが基本スタンスなんですね。僕は人間とは異なるレベルではあるけれど意識と呼べるものがあると思うのだけど本当のところはどうなのでしょうね

2022/03/18

隠者

写真がたくさん載ってて虫の凄さがよくわかる本。ただ、あくまで触りという感じで写真と軽い説明で「ね、凄いでしょ?」という感じで虫好きが虫の凄さを一生懸命説明してるというような。知識も何もない人間なので「うん、凄い!」で完結してしまうのは惜しいというか興味があったら別の本読みなさいと誘導されているというか。とにもかくにも虫の生体を写真を見るだけでこれだけ伝わるのだから本気で研究のし甲斐はあるのだろうと思う。こういうの見ると新種と個体差かなんて区別の付けようがないから新種が見つかるのもさもありなん。

2022/01/14

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