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ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語

ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語

ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語

作家
萩尾望都
萩原朔太郎
フランツ・カフカ
立石 憲利
星新一
エドガー・アラン・ポー
梶尾真治
宇野浩二
ハン・ガン
ロバート・シェクリイ
上田 秋成
頭木弘樹
斎藤真理子
品川亮
出版社
毎日新聞出版
発売日
2021-02-01
ISBN
9784620326658
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ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語 / 感想・レビュー

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アナーキー靴下

面白かった! アンソロジー本なら3割楽しめれば良い方だろうと思っていたら、全作品面白い驚異の書。気付けば頭木弘樹さんが関わった本は何冊か読みたい本に登録済みで、これは初めて読んだ頭木さん本だけれども、いきなり大当たりで他の本も期待が膨らむ。収録作で一番好きなのはロバート・シェクリイの「静かな水のほとりで」。小惑星にたった一人暮らす人間と詩人なロボット、だなんて…。この本で初めて知った作家なので嬉しい。萩原朔太郎「死なない蛸」、星新一「凍った時間」、宇野浩二「屋根裏の法学士」も良い。いや、やっぱり全部良い!

2021/04/15

かもめ通信

『絶望図書館』や『絶望書店』でお馴染みの名アンソロジスト頭木弘樹が集めた“ひきこもり”文学集。“ひきこもり”という言葉から連想しがちな暗いイメージではなく、“ひきこもった”ことで向かい合わざるを得なかったあれこれを描いているバラエティ溢れる作品が並んだ、一度ならず二度三度と訪れてみる価値のある図書館にしあがっている。最初に萩尾望都作品を読んだおかげ(?)で、朔太郎もポーもハンガンも脳内モー様バージョンで楽しく読んだ。

2021/03/12

yumi✽.。.:*

ひきこもりのアンソロジー。萩原朔太郎、カフカ、ポー、ハン・ガン、萩尾望都などなど。自室に、宇宙船に、病床に、豪邸に、実験室に、ひきこもったり閉じ込められたりする詩や日記や短編小説や漫画と読み応えあり。意図的にでも強制的にでも、隔絶された中では、孤独感が付きまとい、安らぎと悲しみとの間で揺れながら、やはり、ひとはひとりなんだと当たり前のことを考える。ひとりになりたいと思いながら、どこかで誰かを探している。そんな人恋しさがあちこちに散らばっていて、コロナ禍の時代に、ほのかなあたたかさを感じた。

2021/03/07

くさてる

部屋から出られないことをテーマにした作品のアンソロジー。ポーの「赤い死の仮面」がこの文脈で選ばれると、なるほどという思いがあった。再読だけど素晴らしい。他の作品もそれぞれに読み応えがあって面白かったです。ハン・ガン「私の女の実」は筒井康隆「佇む人」を連想しました

2021/04/10

麻衣

服を着ていると、自分でない皮膚がだぶついている分だけ心もとないのだ、と女は言った。乾物に近い男を享受する。光への感受が強くなる。全てから脱皮したいと思う。喧騒からも家庭からも、水を与え続けてくれるやさしさのある夫からも。でも、本来なら今頃わたし血を吐いているべきなんです。誰にむけるでもなくそう呟いたわたしの声に、かつて下目蓋だったそこから花の痣が諦念となって流れ出しているようなのだった。「だってあなたはいつだってわたしを独りにはしてくれなかったじゃないですか。」(ハン・ガン『私の女の実』に寄せて)

2021/04/19

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