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夜間飛行 (サン=テグジュペリ・コレクション)

夜間飛行 (サン=テグジュペリ・コレクション)

夜間飛行 (サン=テグジュペリ・コレクション)

作家
サン‐テグジュペリ
Antoine de Saint‐Exup´ery
山崎庸一郎
出版社
みすず書房
発売日
2000-07-20
ISBN
9784622045229
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あらすじ

「わたしは作者にたいして、わたしにとってかなりの心理学的重要性を有するつぎの逆説的真理を明らかにしてくれたことをとくに感謝している。それは、人間の幸福は自由のなかにではなく、義務の受諾のなかにあるということだ。この書物の登場人物のひとりひとりは、おのれがなすべきこと、その危険な任務に、情熱的かつ全面的に身を捧げ、それを遂行したあとにはじめて、幸福の安らぎを見出す……」(アンドレ・ジッド 序文より)冷厳な態度で郵便飛行事業の完成をめざす支配人リヴィエールと、パタゴニアのサイクロンと格闘する飛行士ファビアン、それぞれの一夜を追いながら、緊迫した雰囲気のなかで夜間の郵便飛行開拓時代の叙事詩的神話を描いた本書は『星の王子さま』とならんで、サン=テグジュペリの名を世界中に知らしめた代表作である。南米ブエノス・アイレスの地に、主人公と同様、郵便飛行の支配人として赴任していた時期に執筆され、1931年度のフェミナ賞に輝いた。特別付録 ディディエ・ドーラ「『夜間飛行』に着想を与えた人物から見た」

夜間飛行 (サン=テグジュペリ・コレクション) / 感想・レビュー

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redbaron

パタゴニア機のラストの絶望の中の美しさ、リヴィエールの圧倒的な愛がすさまじく、痛く、神々しい。ロビノーのパイロットに対する寂しいまでの愛。新婚妻のパイロットである夫への愛。人間愛が詰まった話だと思うの。気が沈んだとき、また読もう。

2015/07/10

ラウリスタ~

登録されていないことを見ると、以前読んだのは高校生のころのようだ。かれこれ5年以上も前か。ちょっと思い出しがてら読んでみた。短編と中編の間くらいな長さだったんだな。もうちょっと長い印象持っていた。サルトル、カミュへと続くような、今から見れば妙に楽観的な人間観にも思える。あるいは、あまりにも単純で、完結してしまっているのが夜間飛行の特徴か。国語か道徳の教科書に使ってくださいと言わんばかりの名言の玉手箱的な集積に、あまりに超然たる人間。突き放された印象を与える。

2013/10/29

夜間飛行

確かにリヴィエールは非情な人間だが、その苦悩は私に大きな意味を示してくれた。彼は飛行機が離陸した夜の空を美しいと思い、「胎内に生命を宿し」ていて、自分は「それを看護している」と感じる。二機の郵便機を飛ばせている責任と孤独を、「病気の子どもを家に残して、いま群衆の中を小刻みに歩いている父親のようなものだ」と感じる。私の子どもも白血病を再発して病院にいる。リヴィエールの苦悩は、誰かと共に生きる者の苦悩ではないだろうか。この小説は、夜に向かって開かれ、どこかへと運ばれていく人生の秘密を語っているように思われた。

2012/11/24

さぼさん

とにかく美しい.ファビアンが嵐の切れ間を抜けて見た静寂が支配する光景は神々しい程です.地上に残っている人々の苦悩との対比は見事.

2010/05/31

Hiroki Nishizumi

淡々と話しが進む。美について考えさせられる。

2019/02/01

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