砂漠の思想―リビアで考えたこと
砂漠の思想―リビアで考えたこと / 感想・レビュー
Yukiko
1989年6月、3週間のリビア紀行。カダフィ大佐が、アメリカの経済封鎖を受けながらもまだ健在な時代のリビア。得難い渡航のチャンスを掴んで、著者は精力的に旅をしている。「アメリカ政治には悪を創造する装置が内包されている」(138頁)古代からのリビアの歴史も述べられているが、これはアメリカの覇権をネガで描いた本だと思う。20年以上も前に書かれているが、ここで描き出された覇権の性質は、現代ではますます明らかになった。
2013/02/10
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