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失われてゆく、我々の内なる細菌

失われてゆく、我々の内なる細菌

失われてゆく、我々の内なる細菌

作家
マーティン・J・ブレイザー
山本太郎
出版社
みすず書房
発売日
2015-07-02
ISBN
9784622079101
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失われてゆく、我々の内なる細菌 / 感想・レビュー

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やいっち

抗生物質は有効だが、的確に処方しないといけない。そうでないと、ターゲット以外の必要な、あるいは無害な細菌をも駆逐しかねない。近年の微生物を中心とする生物学は、我々人間に限らず、多くの多細胞生物は微生物(細胞)の海に漂っているという認識を強めている。  今や抗生物質に限らず除菌剤など、薬漬けの我々。日本もいよいよアメリカ並みに、肥満やアレルギー症状、自閉症、などなどの抗生物質の過剰投与に由来する、マイクロバイオームの異変という事態が本格化する。

2017/03/23

ボル

素晴らしい著書。ブレイザーの研究ドキュメントや一家の病気との闘いまで網羅されている。抗生物質は劇的に効果を上げた傍ら、耐性菌の出現で抗生物質が効かなくなる危険性を述べるばかりか、食肉に抗生物質を使用し成長促進させた肉を人間が食していることが人体に影響しているのではないかと警告している。現在人の肥満原因についても記している。腸内細菌達が抗生物質によって減少すると、病気を引き起こす微生物が増殖出来る点、ピロリ菌がいなくなると体内に影響が出る点など驚くべき内容。訳者も医療に携わる山本太郎氏でありとても解りやすい

2019/02/04

ロア

ここまで解明されているのに、なぜ医療現場は変わらないのかな?(*゚ω゚*)

2018/01/24

ちーたん

非常に重要なことが書かれており、大急ぎで読みました。抗生剤を知らない間に摂取してしまっている私の体は、もう手遅れのような気がします。医者で薬を出されるときは、よく話し合った方がいいですね。知らない間に抗生剤を飲んでしまい、大事な菌まで殺してしまうだろうから。安いお肉を食べても同じです。太らせるために抗生剤を餌に入れてますから。

2016/11/14

ケニオミ

非常に有益な本でした。人類との共生期間の長いピロリ菌は、人類と持ちつ持たれるの関係を築いてきたが、胃炎や胃がんを起こす原因として排除の対象となった。しかし、排除することで、喘息などのアレルギーになりやすくなるなど負の結果が見られるようになった。同じように、子供の頃から抗生物質を多用することで、糖尿病などのなりやすくなるばかりでなく、常在菌を殺すことで、危険な細菌の増殖を招き、死に至るケースもあることが分かった。抗生物質の使用は最低限にしてきたが、その方針が正しいことがよく分かる本でした。一押しです。

2015/09/30

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