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フロム・ヘル [新装合本]

フロム・ヘル [新装合本]

フロム・ヘル [新装合本]

作家
アラン・ムーア
エディ・キャンベル
柳下毅一郎
出版社
みすず書房
発売日
2019-11-11
ISBN
9784622088592
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フロム・ヘル [新装合本] / 感想・レビュー

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こうすけ

19世紀末、切り裂きジャック事件を描いたグラフィック・ノベル。半端じゃない情報量で、何度もページを戻って伏線など確認しながらじっくり読んでいった。『ウォッチメン』同様、圧巻の物語のスケールと、重々しい読後感。すさまじかった。特に後半、随所随所で描かれる"ある幻視"が衝撃的すぎて、「えっ!!」と叫んでしまった。つまりこれは、19世紀末が舞台といいながら、現代に物言うべく書かれた物語だったのだ。 戦争と核の世紀を生きる我々に、切り裂きジャックを異常だと言えるだろうか?

2020/04/16

コリエル

天才アラン・ムーアが、100年以上に渡り語り尽くされてきた切り裂きジャック事件のあらゆる資料を渉猟した上で、王室の陰謀・フリーメーソン・魔術・心霊・ゴシップといったそれらの情報全てをまとめ上げて「真相」を構築したという離れ業が本作品。その技術も作中で言及される浮遊するガルの精神が到達する神の領域についての物語も、もはやコミックの域に止まらない文学を読んだという満足感があった。

2019/12/08

saladin

圧倒的な情報量で読む者を幻惑する。日本漫画の映画的なものとは異なる、均一に分割されたコマ割りや距離を取られた描写などにより、次第にそのセリフの読解に注力させられていく。本著は”切り裂きジャック”が誰であったのかを明らかにすることに主眼を置いていない。この事件を題材に、フリーメイソンや魔術、伝承、神話などの多層的な視点を組み込むことで、ヴィクトリア朝末期のイギリス社会そのものを描き出すことに成功している。さらには”犯人”とされているガルの幻視を通して、現代社会への批判的視座をも獲得している、凄まじい書だ。

2020/11/16

tiger y

物語をこさえるということは、意図的に覚悟を決めて陰謀論者になることに近いことなのかもなと思った。

2020/06/25

sucksuckhello

猛烈に読むのが疲れるけど、切り裂きジャック事件の緻密な調査を基にしつつも、悪魔的展開と心理描写から目が離せなくなり、読み続けてしまう。超特濃なグラフィックノベル。薄っぺらいコンテンツに飽き飽きしている人は読むといい。

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