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三國志逍遙

三國志逍遙

三國志逍遙

作家
中村 愿
安野光雅
出版社
山川出版社
発売日
2010-03-01
ISBN
9784634150058
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三國志逍遙 / 感想・レビュー

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はるわか

献帝の曹操(曹丕)への禅譲は中国政治史上、初めて、皇帝自らすすんで行った政権(王権)移譲(魏公九錫文)。荀彧の多くの発言・献策からして、荀彧を自殺に追い込む理由など、曹操にはまったくなかった。陳寿「魏書・荀彧伝」では病死。裴松之の注を取り込んだ范曄(後漢書の著者)の加筆で、曹操による毒殺とされた。陳寿の「正史三国志(魏書、蜀書、呉書)を素直に読むべき。読者に曹操に対して悪感情を持たせるような表現を追加した范曄の「後漢書」の影から三国志を引き剥がすべき。

2017/10/24

BIN

陳寿の三國志は資料を取捨選択したのにその捨てたものから裴松之が文の途中で注を補ったことから、陳寿が伝えたかったことが伝わらない形になってしまった。だから陳寿の三國志だけを読みときましょうと著者は言う。確かにもっともなことだ。その結果は、蒼天航路のように曹操と献帝及び荀彧の関係は非常に良好なものとして見られ、蜀の歴史に関しては諸葛亮の自作自演じゃないかと指摘する。非常に著者の主観が入っているきらいはあるが、非常に面白い考え。私は好きです。曹操厨は読んだ方がいい。孔明好きは読まないほうが良い。

2013/06/16

KAZOO

非常に贅沢な作りの本になっています。中村さんの文と安野さんの絵のコラボレーションが素晴らしいと思いました。またこの中で原文にはすべて振り仮名が記されていて、非常に参考になりました。中村さんの若干の思い入れがあって、一般的な三国志の話からはそれるk都がありますが、まあこれも一つの考え方と思って読みました。やはり安野さんの絵は素晴らしいとも感じました。

2013/03/07

CCC

物語ではなく史実としての三国志を纏めた本、のはずなんだけど少しばかり人の心情を決めつけすぎているきらいがある。禅譲は納得尽くで行われたものだった。諸葛亮は忠臣ではなく、民を守ることなども特に考えておらず、自分の名声を後世に残したかっただけの人物だった。確かにそうだったかもしれない。でもそうではなかったかもしれない。少なくともあの少ない判断材料で断言は出来ないはずだ。筆者の考えと事実を地続きに同列に扱うのは良くない。着眼点は面白いと思ったけど、文章には引っかかりを覚えた。

2012/06/10

まりこ

三国志に詳しくなくても、割と分かりやすかった。曹操と献帝の良好な関係は蒼天航路にもあったような。諸葛亮孔明の方が胡散臭い。

2022/04/14

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