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ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

作家
北杜夫
出版社
山と渓谷社
発売日
2019-09-14
ISBN
9784635048743
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ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山 / 感想・レビュー

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hiro

どくとるマンボウこと北杜夫さんの山に関するエッセイ中心に、短歌と自伝的小説も加えたエッセイ選集。10代の頃ユーモア溢れる『どくとるマンボウ航海記』と出会って、北さんのエッセイの面白さにはまり、片っ端からマンボウ物のエッセイを読んだ。その北さんが亡くなれてもう11年も経つが、読メでこの本を知って、懐かしくなり購入した。いろいろな本から集めた選集のため、北さんの同じエピソードについて繰り返し登場するが、ユーモアある内容と、違う本でそれを何度も読んでいたためか、覚えていたものも多く大変懐かしく読むことができた。

2022/02/27

ponpon

著者の山岳に関するエッセイや短歌を没後に編纂した文集。主に旧制高校在学時の上高地や北アルプスに関するものと、カラコルム遠征隊に医師として随伴した際のものとに大別される。もちろんスケールはカラコルムの方が格段に雄大だが、心に響くのは多感な時期に訪れた北アルプス。ことに終戦直前に旧・釜トンネルを通り徒歩で訪れた際の文章は明日の生命すら確実では無い中で、異世界のような平和な場所という感嘆が伝わってくる。著者が幾度も行き来した徳本峠へのルートは懐かしいが、災害により通行止めらしいのは残念。楽しく読める一冊。

2020/03/10

♡ぷらだ♡

北杜夫といえば、船乗りぷくぷくやどくとるマンボウから「海」というイメージ。だが、旧制松本高時代の上高地や穂高への登山やヒマラヤ遠征隊に医師としての参加から「山」も好まれていたのを知った。本書は山登りや昆虫採集で訪れた自然など山に関するエッセイをまとめたもの。登山の装備も不十分でやっけもなく雨が降ると油紙をかぶったというのには驚いた。「山は美しく壮麗でわれわれの精神に何者かを与えてくれる。しかし、山は怖い。山の怖さを本当に知って、その上で慎重に謙虚に山に登ってほしいと願わずにはおれない」という言葉が印象的。

2019/11/24

Shoji

北杜夫さんがかつて執筆した山に関する随筆や手記を集めたものです。「青春の山」とのタイトルですが、戦争時代が北杜夫さんの青春期と重なっており、やや戦争文学的な趣きも感じました。山歩きを趣味とする私にとっては楽しく読むことが出来ました。

2020/05/15

つちのこ

既読のエッセイが多いが、透明感溢れる瑞々しい文章は何度読んでも心が和む。本土決戦を前にした松高時代の終戦間際、死を漠然と予感しながらも徳本峠を越え上高地を彷徨うやるせなさは、読む側にとっても万感の思いが交錯する。『白きたおやかな峰』で描いたカラコルムディラン峰のエッセイはコックのメルバーンとの交流をユーモアで綴っており、一転して『どくとるマンボウ昆虫記』に収録された高山蝶や上高地の描写は清冽かつ抒情的。著者がもつ二面性の魅力が出ている。松高時代の歌集『寂光』は初心な純真さと青春の陰が表現されており秀逸。

2021/11/08

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