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ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

作家
北杜夫
出版社
山と渓谷社
発売日
2019-09-14
ISBN
9784635048743
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ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山 / 感想・レビュー

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♡ぷらだ♡

北杜夫といえば、船乗りぷくぷくやどくとるマンボウから「海」というイメージ。だが、旧制松本高時代の上高地や穂高への登山やヒマラヤ遠征隊に医師としての参加から「山」も好まれていたのを知った。本書は山登りや昆虫採集で訪れた自然など山に関するエッセイをまとめたもの。登山の装備も不十分でやっけもなく雨が降ると油紙をかぶったというのには驚いた。「山は美しく壮麗でわれわれの精神に何者かを与えてくれる。しかし、山は怖い。山の怖さを本当に知って、その上で慎重に謙虚に山に登ってほしいと願わずにはおれない」という言葉が印象的。

2019/11/24

ponpon

著者の山岳に関するエッセイや短歌を没後に編纂した文集。主に旧制高校在学時の上高地や北アルプスに関するものと、カラコルム遠征隊に医師として随伴した際のものとに大別される。もちろんスケールはカラコルムの方が格段に雄大だが、心に響くのは多感な時期に訪れた北アルプス。ことに終戦直前に旧・釜トンネルを通り徒歩で訪れた際の文章は明日の生命すら確実では無い中で、異世界のような平和な場所という感嘆が伝わってくる。著者が幾度も行き来した徳本峠へのルートは懐かしいが、災害により通行止めらしいのは残念。楽しく読める一冊。

2020/03/10

Shoji

北杜夫さんがかつて執筆した山に関する随筆や手記を集めたものです。「青春の山」とのタイトルですが、戦争時代が北杜夫さんの青春期と重なっており、やや戦争文学的な趣きも感じました。山歩きを趣味とする私にとっては楽しく読むことが出来ました。

2020/05/15

まひはる

終戦の年、避けられぬ死への煩悶を抱きつつ訪れた憧れの上高地。父との葛藤を胸に対峙した穂高岳。青春と自然を綴った北杜夫のエッセー選集。昭和20年、昆虫や信州の自然への憧れから松本高校に入学した北杜夫は、避けられぬ死への悲痛な思いを抱えながら上高地を訪れる。その後、頑固で癇癪持ちの父でありながら、歌人としては畏敬すべき存在であった斎藤茂吉との軋轢に悩み、ひとり穂高岳と向かい合う。この経験を、作家はのちに「まさしく私の青春そのもの」と記す。

2021/04/11

glaciers courtesy

今更の説明だが、北杜夫のエッセイには「どくとるマンボウ」シリーズと単なる「マンボウ」シリーズがあって、「どくとるマンボウ」の方が圧倒的に質が高い。「どくとるマンボウ」は恐らく躁期に書かれて活力があり、一貫したテーマがあるのだ。だから、この本を書店で見つけた時は狂喜した。それで、最初の文章を立ち読みして、これは間違いなく「どくとるマンボウ」であり、名作だ!と確信したのだった。しかし、それは「どくとるマンボウ途中下車」に収載された文章で、この本は単なる北杜夫の山関係の文章を集めたアンソロジーであったのだった。

2019/11/07

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