ヤマケイ文庫 新田次郎 続・山の歳時記
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ヤマケイ文庫 新田次郎 続・山の歳時記 / 感想・レビュー
roatsu
新田次郎さんらしい格調高くも情感豊かな文で綴るエッセイ集。諏訪生まれで幼い頃から人生に影響した故郷信濃の山への随想に始まり、若き日の職場である富士山の厳しい自然や今昔、気象の仕事や執筆の取材で赴いた沖縄を始め日本や海外各地での見聞、日常の話題などをもとに山や自然、文化を混えた鋭い洞察が展開される。富士山頂での気象観測に先鞭をつけた夫を支えた芙蓉の人・野中千代の壮絶な覚悟から自身の祖母の気高さまで振り返って考える明治女性の偉さの文章は現代にも通じる普遍性に満ちている。忍従の中に主張の強さを持った、という見解
2021/04/30
サリーママ
山の小説で有名な新田次郎さんの歳時記の続編。古い話しだけれども、リアルな山の話しは面白かった。前作も読んでみたくなった。
2022/06/10
あきひと
故郷の諏訪、いや信濃と言ったほうが良いかやヨーロッパアルプス、気象庁、創作の背景などのエッセーであるが、日記に近い内容も多いと感じた。どれも生真面目で丁寧に書かれていて作者の育ちの良さ、人となりが分かる一冊になっていると思う。昭和30年ころから50年ころまでに書かれたものだが、なぜだか古さを感じないエッセーが多く不思議です。
2021/01/19
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