ヤマケイ文庫 手塚治虫の動物
ヤマケイ文庫 手塚治虫の動物 / 感想・レビュー
しばこ
切ない。 ヒトが地球上で一番エラいという無意識な考えの中で振り回される動物たち。失ってみてから大切さを説いても手遅れというのを散々経験してきたのに、繰り返される悲劇。そんな中、ヒトと動物が心通わせるひと時に感情移入してしまい救われたり涙したりもするのだろう。表紙の、レオではない白いライオンが象徴的。
2021/06/15
ムーミン2号
表紙のライオンは『ジャングル大帝』のレオではない。この白いライオンの表情が、このアンソロジーの内容をすべて物語っている。この白ライオン・ルナルナは、体が白いがゆえに動物園では人々の目にさらされた末に、こんな表情になっているのだ。本アンソロジーにはそんな動物たちが登場する。手塚作品でカワイイ、面白い、楽しい動物のアンソロジーなら造作なく作れようが、そうでない、真逆の作品ばかりを集めた本書は、そういう意味で際立っている。ただし、読み通すにはそれなりの覚悟も要る。後味も決してよろしくはない。
2021/02/26
こばゆみ
手塚治虫作品の中で、動物が描かれた話を集めた作品集。いやー…命を大切にしようと訴えかけてくるもの、人間のエゴを痛感させられるもの、霊とか祟りとか不思議な力が描かれたもの、内容が本当に多岐に渡っていて面白かった!そしてやっぱりわたしはブラックジャックが一番好きだわー
2021/03/19
ざくろ
ボンバ!が特に奇妙で印象に残った。手塚治虫の幅広さを知った。。
2021/03/07
本を読むのは寝室派
巻を追うごとに、話が濃く、よくなっていっている気がした。
2021/03/03
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