ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある
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ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある / 感想・レビュー
しょうご
「ほぼ日の學校」でお話しされていたのをきっかけに興味が湧き購入しました。 アリのコロニーには働きアリがいる一方で働かないものもいるそうです。 ちなみに働かないアリを集めるとこの中でも働くアリとそうでないアリに分かれるとのことでした。 汚い部屋にいて掃除をしようと思うタイミングが人それぞれ違うという表現に納得しました。 学問や研究って本来こういうものなのだという気概のようなものを感じとることができました。
2021/09/14
しみー
普通に面白かった。組織としてみんなが働くヤツより働かないヤツがいないと成り立たない。そしてそういうヤツが思いもかけない近道を見つけたりする。
2023/05/22
hiyu
組織論としてみても非常に興味深かった。よくよく考えたら同じ人であっても、何をするにしても熱の伝わり方は違うものだ。しかしそこに大いなる意味があること、非常に意義があることを改めて考えさせられた。そして著者の研究に対する志向性も見習わないと。
2022/08/03
目指せ!読書王
具体と抽象を秀逸に行き来する長谷川英祐さんに感心させられる一冊。 アリやハチなどのムシの社会から特徴を抽象化して、人間社会の具体例に落とし込む文章は生物学という難しい分野を素人にすんなりと理解させる力がある。 第1章から第4章までに解説された法則が、第5章で癌やグローバリゼイションなどの説明に使われる流れは、まるで伏線回収をする小説のように感じられ、本を読みながら思わず唸ってしまうほどだった。 心のノート「今、役に立つことだけに投資しろという声はよく聞かれますが、それは滅亡への一本道です。」
2021/09/14
うちひと
アリの二割は働かない、というのは有名な話。しかし、それはなぜか、というのは意識してこなかった。本書はムシに焦点を当てて群や個を形成する生物の進化をアカデミックに論ずる。感度が異なる個がいるほうが中長期な進化には最適である、という論は納得的で面白い。世のビジネスマンにウケたというのも頷ける。ダイバーシティという語ばかりが独り歩きするが、なぜダイバーシティが必要なのか、の後ろ盾を得たような気がした。
2022/04/10
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