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はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

作家
玉井真理子
大谷いづみ
出版社
有斐閣
発売日
2011-03-05
ISBN
9784641124202
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はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ) / 感想・レビュー

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《生命倫理の教科書》はじめにの冒頭で現役医師であり小説家の海堂尊氏のお話が書かれています。そこからもう興味深く。初心者向けに少々やわらかい倫理学の書。読書中で難しい問題『?』が出てきた時にこの書に度々立ち返る。必ずしも答えてはくれないが、何かしらの思考に働いてくれています。それというのもまだまだ十分な議論をしつくす事が出来てない分野であるからである。例えば生命倫理とジェンダーへの取り組みも1990年代から徐々に議題とされ日が浅い、この視点は倫理に明らかに欠けている反省部分。まだ発展途上にある印象を持つ。

2022/08/22

バーニング

有斐閣アルマのシリーズでは最も入門的な区分がされているが、思った以上に本格的な生命倫理入門といった感じの一冊になっている。トピックも出生前診断や代理出産といった生命の誕生にまつわるテーマや、ALSやホスピス、高齢者介護といったケアにまつわるテーマ、そしてエンハンスメントや軍事医学といった人体のデザインにまつわるテーマなど幅広く、どれも興味深く読んだ。

2022/06/10

kaku

生殖医療やドーピング、尊厳死など様々な生命倫理上の問題に言及。初心者用なので読みやすい。関係する法制度についても国内外にわたり紹介されていて、日本と世界のズレも知ることができる。

2014/07/27

じゃくお

仏教者として命を考えるなら、生命倫理についても学ばなくてはならない。仏教を通してしか命を考えていなかった私には本書からの発見が多かった。生命倫理について考える時には学際的な視点が必要だと述べられているので、私は浄土真宗を通して考えてみた。そうすると、現代仏教に課せられた大きな課題が浮き彫りになる。鎌倉時代においては浄土真宗が大衆の生老病死を救う手立てとして機能していたのだが、現代が抱える命の問題に対して浄土真宗が訴えられることは少ない。大乗菩薩道を歩むべき者は現代の生命とどう向き合えばよいのか。

2021/04/13

やんま

本を読むことの楽しさをひしひしと感じた。自分では思い至らないことを知れるというのは読み物の醍醐味であろう。 最近は少し本から離れていたので、これを気にまたインプットをしたい。 さて、前文からわかる通り、内容はとても面白かった。常に自分の抱えた疑問点の上をいく問いがあり、刺激的だった。 エンハンスメントについては若干腑に落ちなかった部分もあるものの、生命についての問題は、人ならば専門的知識がなくとも多かれ少なかれ直面し考える問題であるはずなので、とにかく一度読むことをおすすめしたい。

2018/02/08

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