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てつがくのライオン (フォア文庫 C 77)

てつがくのライオン (フォア文庫 C 77)

てつがくのライオン (フォア文庫 C 77)

作家
工藤直子
出版社
理論社
発売日
1988-01-01
ISBN
9784652070673
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てつがくのライオン (フォア文庫 C 77) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

工藤さんの詩はいつも読んでも良い。温かくて、ちょっと切なくて、優しい。おおらかな詩が多くて、読んでいると心が伸び伸びとしてくる。ユーモラスなところもあって、この詩集を読みながら、吹き出すこともあった。添えられた佐野さんの絵が絶妙で、工藤さんの詩によく合っている。子供向きの詩集だと思ったら、大人向きの詩も収録されていて、得をした気持ちなった。大人向きの詩は、子供向きの詩にくらべてほろ苦いところがある。一番好きな作品は「夕日の中を走るライオン」。一人ぼっちのライオンに友達ができて良かった。

2018/02/11

takaC

「たくさんの心」が良かった。なんだか見覚えのある絵だななんて思い、誰が描いたのかなと見たら、案の定佐野洋子さんだった。

2012/08/11

びすけっと

1988年1月刊。タイトルだけ見て借りだした本。開いて、ああそうか、そうだったと気づきました。工藤さんだもの、詩集だよなあと。足踏みや行進のかけ声が欲しくて頭を痛くしながら数学を勉強する「のろすけ むかで」さんが好きだ。十に行き着かないところが好きだ。 「てつがくのライオン」は若い縞馬と仲良くなる「夕陽の中を走るライオン」こそが哲学だ。でも格好いい「てつがく」なライオン、おしゃれだぜ。もの思いにふける動物たちがいとおしい作品です。

2014/12/17

Takao

1988年1月発行(2003年5月、第6刷)。その昔、発行日からすると14年前、娘に買ってあげたものだが、読まないので、蔵書整理のために自分で読んだ。工藤さんの死というのは、今まで私が出会ったどの詩人とも違った世界を持っている気がする。解説の今井祥智によると、彼が手に入れた「私家版」が理論社に持ち込まれて公刊に至ったそうだ。表題作や「夕陽のなかを走るライオン」もさることながら、今井が「アンソロジー風の」解説で紹介している「好きなもの」「くいしんぼう」も気に入った。

2017/06/02

Yuko

「てつがくのライオン」を含んだ詩76編をさのようこさんのイラストが彩る。長さんとはまた違った趣き。工藤さん独自の詩の世界と、さのさんのイラストとの相性もよいですね。 小さきいきものたちにそそがれるあたたかいまなざし、出会い、友情、こころ、空・海・山・森・川・花・風・光・雪・夕立ちー―しぜんへの著者の独特の感性と寄り添い方に、じんわりと温かい気持ちになりました。

2017/09/26

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