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かかしと召し使い

かかしと召し使い

かかしと召し使い

作家
フィリップ プルマン
Philip Pullman
金原瑞人
出版社
理論社
発売日
2006-09-01
ISBN
9784652077894
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かかしと召し使い / 感想・レビュー

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はる

偶然雷にうたれて魂を持ったかかしと、その召し使いになった聡明な少年が旅をする物語。割と最近出版された本だけど、わざと古めかしい雰囲気にしているのかな。何だか子供の頃に読んだ児童書みたいで懐かしい。挿絵もシンプルで岩波少年文庫みたい。道中、様々なピンチに陥るが、少年の機転と、かかしの予想外の行動で切り抜けていく展開が面白い。ラストはほのぼのハッピーエンド。楽しかった。

2022/04/19

あたびー

地主の老人が邪悪な一族に死後土地を取られないよう遺産を残した相手、それはかかしだった。かかしは胸の中に遺言書を隠したまま歩き回り、召使いにした少年ジャックと共に冒険の旅に出る。勇敢だがお間抜けなかかしと、教育は受けていないが真っ直ぐなジャックのコンビはどうしたってドン・キホーテとサンチョ・パンザを思わせる。鳥を追い払うのが仕事のかかしが最終的に鳥の助けを得て、スプリング・バレーを公害から守る経緯は温かく楽しい。ほのぼのとした装画も魅力的。

2022/08/27

まさ

とぼけたカカシと従順な召使いの冒険物語。この世界は想像を膨らませる子どもたちへのお話にとても合っているように思う。私はドン・キホーテを思い返しながら、そして、展開がわからないから、ハラハラしながら読みました。バカバカしいと思う内容かもしれないけど、こういう物語を笑いながら読み合えるような日々でありたい。

2022/04/29

virtuosonk

とてもほのぼのとした二人の冒険物語。子供向けのお話でありながら、皮肉を交えたような鋭いユーモアが散りばめられ大人も楽しめます。勇気を持つ事と正直である事の大切さも書かれた作品。

2014/11/20

みー

「黄金の羅針盤」の著者による、「黄金の羅針盤」よりも低い年齢の子を対象にしたファンタジー。とってもおバカなカブ頭のかかしの召使いとなった少年が、冒険をしながら、真の目的まで歩んでいく様を、面白楽しく、そしてチョッピリ風刺を効かせて描いている。物語運びや、ファンタジーの世界観は「羅針盤」と比べると、そこは物足りなさを感じるが、低年齢の子を対象としているのならば、十分な出来である。この物語を入口に、より大きなファンタジーの世界へ飛び立つワクワク感を子供達に与えられるような物語だと思う。大人も楽しめる。

2015/09/04

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