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本屋さんのルビねこ

本屋さんのルビねこ

本屋さんのルビねこ

作家
野中柊
松本圭以子
出版社
理論社
発売日
2018-06-16
ISBN
9784652202623
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本屋さんのルビねこ / 感想・レビュー

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やすらぎ🍀

物語が好きなんだね。本屋で生まれたからね。すべての本が宝物なんだ。藍色の空も草木のざわめきも、満月を待つ切なさも知っているよ。本を読んだから。でもね、いくら読んで知識をつけても初めて見た夜の海がこんなにも広く照らされていて、なぜか少し不安になるとは思わなかったんだ。あれはなに。流れ星だよ。あれは。虹さ。心のなかで願えば叶うんだって。想像することが大切なんだ。水平線に消えていく船はどこへ行くのかな。どこまでも海かもしれないのに。雨が降っても旅をすれば何かが変わるからさ。素敵な物語を探す旅をしているのかもね。

2023/05/21

しんごろ

本の上のほこりから生まれたねこのルビ。ネズミのようなネコ。そんなルビは、本屋を営む飼い主のモシモさんが大好きで、モシモさんのために立派な看板ネコを目指し、友達になったチップスと冒険したり、どんどん成長していく姿がなんとも微笑ましい。本好きの者にとっては、素敵な一文が多々あって、なんともいえない温かくほのぼのとした物語。ルビ、立派な看板ネコになってね。

2020/12/31

ちょろこ

可愛さと響く言葉がいっぱいの一冊。本に積もったほこりから生まれたちいさなねこと本屋さんの物語。最近、自分は何のために本を読んでいるのか…多々思う時があったからかな。心に響く言葉がいっぱい見つけられて良かった。本が好き。うん、このシンプルな想いを大切にしよう。そうすればほんとうに本の神さまがやってきて、求めている本、物語、言葉に出会えるかも。そしてねこのルビがなんといっても可愛い。ルビとチップスの冒険、二人でページをめくるシーンがたまらない。本を読むあのワクワク感、それを思い出させてくれたな。

2020/12/14

シナモン

図書館本。本屋さん「本の木」の本に積もったほこりから生まれた猫のルビ。この発想が面白い。看板猫となったルビの優しい日常を描く。店主さんのモシモさんとの朝ごはんを食べたり(ゆで卵が好きなんだね)、お客さんとおしゃべりしたり、魚屋の猫チップスと冒険に出かけ、海に驚いたり。些細な毎日の表情がどれも可愛らしい。時々くるカラーページもまた素敵です。小学生のころ、こういう時々カラーページがくる本、好きだったなーと懐かしくなりました。猫好きさんにはたまらない一冊かな。

2019/10/05

ままこ

本に積もったほこりから「みゃう!」と猫になったルビ。想像力豊かなルビのピュアさが心を潤してくれる。名付け親の店主モシモさん、友達のチップス、お客さんのマルさんとの会話はほんわか微笑ましい。素敵な心遣いがある〈本屋 本の木〉に行ってみたいな。そして、看板猫ルビに面白そうな本を選んで欲しい。私の心の中にも本の木がきっとあるんだろうな。どんな木かと想像するのも面白い。野中さんの本好きが詰まったあとがきも良かった。松本さんの挿絵も可愛くて作品にピッタリでした。

2021/02/22

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