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チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)

チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)

チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)

作家
カレル・チャペック
ヨシタケシンスケ
小野裕康
出版社
理論社
発売日
2019-08-17
ISBN
9784652203330
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チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション) / 感想・レビュー

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KAZOO

この作品集はチェコの有名な作家によるショートショートです。私は「山椒魚戦争」や「園芸家の1年」を読んだことがあるのですがこのような作品があるとは知りませんでした。10のショートショートと3つのエッセイなのですが分けることができない感じです。老囚人の話や表題作が印象に残りました。ブラックな感じの作品もあります。

2020/02/18

中村です

カレル・チャペック(1890~1938)『R.U.R.(ロボット)』で有名だそうですが、この短編集にはロボットは出てきません。キリスト教徒を意識して書いてますが、どんな人にも当てはまる人間の本質と、人間社会の矛盾や理不尽さを描いていて、一編ごとに立ち止まって考えさせられました。エッセイ「機械が支配する」では《私達は人間社会の発展具合を測るのに、機械でなく人間を見るべきでしょう》と、今聞いても全く劣化してない意見に驚きます。どれもユーモアと皮肉がたっぷり効いた素晴らしい短編でした。

2020/11/05

Y2K☮

著者初読み。短編の名手がここにも。特に表題作は発想の勝利。見慣れた場所でも立ち位置や着眼点を少し変えると全く異なる情景が広がってくる。「法律案件」は「世にも奇妙な物語」でドラマ化してはどうか。毎回五編放送している中の三つ目に最適。「飛べた男」も巧い。新人作家と編集者の関係を連想させられた。「時代の没落」は話の内容ではなく膨らませ方がジャック・ロンドンっぽいような。最後の話は様々な解釈が可能。たとえば当初の理想にこだわるか、現実と折り合いを付けて納得するかなど。ナチスに反発した気骨あるユーモアを確かに視た。

2019/09/06

gtn

貴重なペルシャ絨毯は価値の分からぬ者のもとではなく、博物館にあらねばならない。珍種のサボテンは盗んででも手に入れねばならない。死者は予定通り葬らねばならない。その思い込みを信仰という。それが誤っていたとしても、正すのは案外難しい。

2020/02/01

アナーキー靴下

人間の愚かさを痛烈に皮肉るチャペックの作品13篇収録。共感してしまうからこそ面白くもあり、不愉快でもある。そのうえこの話は口汚いとか残酷だとか思った瞬間に、それは標準的な人間の悪癖だと論破されたようにさえ感じる。共感と反感、さらに傍観者を装おうと必死な自己弁護が繰り返し押し寄せ、恥じ入りながらも笑ってしまう。個別では、しょうもない愚かさを描いた「風邪」は気楽に楽しめて一番好き。「機械が支配する」は流石「ロボット」を生んだ人だ、と思った。人間対機械、ではなく、労働者対機械。過去に挫折したため読んでみたい。

2020/09/21

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