シュトルム ショートセレクション みずうみ (世界ショートセレクション)
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シュトルム ショートセレクション みずうみ (世界ショートセレクション) / 感想・レビュー
KAZOO
昔懐かしい「みずうみ」(インメンゼー)を新訳で読むことができました。私の大学時代はこの作品がドイツ語副読本の定番であったような気がします。対訳の本もいくつか出されていました。老人が若かりし頃の破れた恋を思い出すものです。そのほか3つの作品が収められていて新訳ということで楽しく読みました。
2020/01/24
ジュール リブレ
何年も気になっていた北ドイツの作家シュトルムを初めて読めました。代表作と言われる『みずうみ』に始まる短編たち。近くにいたグリム兄弟のメルヘン調を彼もまた持っていて『雨の精トルーデ』はドイツらしいファンタジー🇩🇪。『人形使いのポーレ』は町々を巡る人形劇団に因むお話。ギルド制にも触れていてドイツらしいなと。シュトルムのいたフーズムは春先の一面のクロッカスで有名。極寒の中、一度見に行って、凍った大地を割るように咲き誇る青いクロッカスが見事だった。
2020/03/31
バニラ風味
訳者が酒寄進一さんなので、読んでみたいと思って。老人が一枚の絵から、過去の恋を回想する「みずうみ」。日照りが続き、雨の精を探す「雨の精トルーデ」。りんご泥棒の話「リンゴが熟した時」。そして、「人形使いのポーレ」は、信頼する親方のあだ名が気になった若者。それを親方に言うと、腹を立てつつも、遠い昔の事を語りだす。自分も街の喧騒の中、芝居を観たような気分。酒寄さんの訳、描写、表現は、やはりとても素敵です。
2020/01/05
おはなし会 芽ぶっく
5年生に冬休みの読書のための選書。感想文など課題が無いので気楽に読んでほしくて。『 みずうみ / 雨の精トルーデ / リンゴが熟したとき / 人形使いのポーレ 』
2020/12/04
ムーミン2号
「みずうみ(1849年)」「雨の精トルーデ(1863年)」「リンゴが熟したとき(1856年)」「人形使いのポーレ(1874年)」の4編が収められている。シュトルムさんと言えば「みずうみ」という印象だった。だからちょっと甘い恋愛を描く作家なのかと思っていたのだけど、そうばかりではないことが今回読んでよくわかった。普通の人のちょっとしたヒロイスティックな面もあれば生きていく上での矜持もあることを鮮やかに、爽やかに描いてくれているばかりでなく、ちょっと幻想的な作品もあって引き出しも多いようだ。
2020/02/02
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