読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

兵士とセックス――第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?

兵士とセックス――第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?

兵士とセックス――第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?

作家
メアリー・ルイーズ・ロバーツ
佐藤文香
西川 美樹
出版社
明石書店
発売日
2015-08-27
ISBN
9784750342344
amazonで購入する

兵士とセックス――第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか? / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

こばまり

本書のように膨大な記録を掘り起こし、可能ならば証言も得て初めて朧げに立ち上がってくるのが事実ということになる。スポットライトが当たらぬ出来事はやがて風化し、なかったことになる。歴史とはなんと曖昧で脆弱か。

2016/03/13

キムチ27

ロマンス・売春春・レイプの3章構成。どの章でも筆者が投げつけるメッセージが重奏音のように幾度も繰り返される。巻末、橋下氏発言に触れ 本書が日本だけ『慰安婦問題』の証言の根拠として用いられた事に言及している。生々しさは想定内だったが、余りにも米軍の自己正当化が醜悪な為、貪り読み。The Stars and Stripesのプロパガンダのため手段を択ばないといった感じ。レイプを告発すると軍の任務にまつわる神話を根底から覆してしまうから。更に黒人の人種差別問題とすり替え彼らをスケイプゴートにしたてた。

2017/02/27

松本直哉

表向きは兵士の買春を禁じながらコンドームを配るフランス駐留のアメリカ軍のダブルスタンダードに失笑を禁じ得ない。沖縄海兵隊は風俗業を活用すべきと発言した橋下徹に米が示した不快感とも通じるものがある。橋下の身も蓋もなさも米の偽善も男性の視点からとらえた兵士の性の肯定には変わりがない。慰安婦は日本だけではないという相対化がなぜ慰安婦は必要という結論に至るのか。非行を暴かれた少年が俺だけじゃないもんと開き直るのとどこが違うのか。性的搾取という屈辱への共感と想像力のみが戦争と性の二つの暴力への抗議のための一歩となる

2018/06/20

たな

第二次世界大戦、ナチス支配からフランスを解放したとされるノルマンディー作戦の裏で何が行われていたのかということを、アメリカ兵とフランス女性との間のロマンス、売春、レイプ、といった事例に分けて論じている。食糧と同様に女性が兵隊には必要であるとして配置されていた国(ナチスドイツ)と、表向きはそういったものを許していなかったアメリカとの差、フランスは敗戦国ではなくアメリカの同盟国ではあったものの、それでも女性が他国の男性の好きにされることはその国の男性性が脅かされるものであったことが丹念に描かれていた。

2015/10/10

しゃんしゃん

日本の慰安婦問題、ドイツも500ヶ所以上の軍用慰安所があった。200万人が投入されたノルマンディ上陸作戦。アメリカ軍は英雄としてフランスの人々に迎えられた。軍の上層部は性を鼓舞し戦意高揚を図った。自信を喪失した敗戦国のフランス男性、解放を象徴する米兵の性的アクセスは強烈だった。戦時という死と向き合う異常事態では人道はなかったのか。強姦、殺人は多発した。戦争のあるところ性のあらゆる問題は起こる。戦争のない世界、これしか解決の道はないはずだ。

2016/02/26

感想・レビューをもっと見る