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女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

作家
山崎洋子
出版社
亜紀書房
発売日
2019-04-25
ISBN
9784750515816
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「女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇」のおすすめレビュー

横浜の4つの外国人墓地。最も悲壮感漂う墓地の片隅で見た闇とは

『女たちのアンダーグラウンド 戦後横浜の光と闇』(山崎洋子/亜紀書房)

 横浜にある「山手外国人墓地」は、人気観光スポットのひとつだ。海が見え、墓地とは思えない開放的な空気があるため、多くの人々が足を運ぶ。そんな墓地と対照的なのが、近くにありながら薄暗い草の中にひっそりと設けられている「根岸外国人墓地」。ここには、終戦後の日本を生き抜こうとした女たちの想いが眠っている。

『女たちのアンダーグラウンド 戦後横浜の光と闇』(山崎洋子/亜紀書房)は、女性たちの生き様と叫びをすくい上げる1冊。著者の山崎さんは、幼い頃から横浜に憧れ続け、本書を通して「国際社交場」という言葉で覆い隠され闇に葬られてきた横浜の「陰の部分」にスポットを当て、戦後横浜を辿ることにした。

■名前もわからない嬰児の遺体が多く眠る「根岸外国人墓地」

 横浜には4つの外国人墓地がある。ひとつは、先述した「山手外国人墓地」。中区山手にあるこの墓地には、開港期の横浜に貢献した外国人が埋葬されている。2つめは保土ケ谷の「英連邦戦死者墓地」、3つめは中区大芝台にある「中華義荘」。中華義荘には、中国か…

2019/6/4

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女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

k5

最近まで二年ほど横浜に住んでいたのですが、離れることになったので。開港時に急ピッチで作られた遊廓から、混血児たちの運命、華僑など、硬質で視野の広い、とても読みでのあるノンフィクションです。まさに街の「光と闇」を描いた感じなので、タイトルはあまりそぐわない気がしました。ステレオタイプには「裏面史」そのものなんですが、それを裏面にしちゃダメでしょう、というのが趣旨だと思います。女性のエピソードの方が質量ともに充実しているため、「女たちの」の方は納得ですが、カシアス内藤はじめ、男性のエピソードも優れています。

2021/09/16

わんつーろっく

幕末の開港から160年の歴史の中で、横浜の「女たち」はいかに男たちの欲望を受け止めてきたのか。震災・空襲と二度も焼け野原になった横浜が逞しく甦った陰で、知られざる歴史の光と闇が、数多くの証言から浮き彫りになる。横浜に住んで30年、どこもかしこも観光客向けの顔をしてきたなぁと感じる市民として、心にとめておきたい歴史だ。奥村泰宏さん常盤とよ子さんの写真集も観てほしい。感じてほしい。

2019/06/25

uniemo

横浜に関する話で元々積読していつか読もうと思っていたのですが、丁度戦後の米軍慰安施設に関わる女性の小説を読んだので、この本も思い出しました。米兵との間で生まれたと思われる沢山のハーフの子達の苦労と活躍は小説の続きを読んでいるかのようでした。インタビューされてる方の人生ももっと知りたいと思う人が多かった。ただ最後のまとめはテーマが広がり過ぎなのか、折角小説家の方が書いているのに心に響くという感じではありませんでした。

2019/09/11

chitotaka

幕末の横浜港開港から戦後の混乱期へ経て現在に至る、色街としての横浜の歴史を辿る。戦後に多く生まれたGIベビーたちを育てた養護施設の話、多くの子供たちが埋葬された墓地を隠そうとする横浜市への憤り、有名無名のハーフたちへのインタビュー、現在も浄化作戦がすすむ大歓楽街だった黄金町の今の様子など内容が盛り沢山で、テーマがぼやけてしまい、まとめきれなかったような印象を受ける。ひとつひとつのエピソードは充分面白いだけに残念。

2019/11/18

wakazukuri

戦後横浜の光と闇、そこで生きる女たちの生活。とりわけ混血児のこと。今でこそハーフともてはやされるが、幕末の悲惨な状況。男たちの欲望を受け止めてきた女たちの行く末。華やかでおしゃれな活気ある横浜ではなく、その暗い部分を知った。やりきれなさを感じた。

2019/11/24

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