電源防衛戦争――電力をめぐる戦後史
電源防衛戦争――電力をめぐる戦後史 / 感想・レビュー
TERRY
戦後日本の黒歴史書。中曽根さん以外は全て故人なので時効ということなのでしょう。50年も生きてるのに全く知らなかったことがこんなにあるとは驚きです。
2019/11/03
takao
ふむ
2020/02/12
okadaisuk8
戦後、GHQや保守政党の各派閥、労働組合など様々な利害関係者が絡んで大手9電力(後に沖縄電力も加わり十社)体制ができるまでを描く。戦中のような全国一社体制を指向する官(の一部)と、地域分割独占を指向した民側の対立はよく知られるが、労働争議や政争、さらには大政翼賛会を支えた人材がここでも動いていたことなどを取り上げた点が新鮮。また、最後の原子力が登場すると、こうしたせめぎ合いを越えて当事者もよく分からないまま原発導入に突き進んでいる様子が伺え、改めて原発の業の深さを感じる。
2020/02/08
モンジー
戦争終了当時、配電会社は9会社、発電・送電は全国で1社体制だったで力業界がどのように現在の体制になったのかがよくわかる。電源開発の成り立ちや原子力発電の導入経緯なども記載。 いかに色々な利害関係の上に成り立って行ったのかがわかるし、昔の政治家ってやることが大胆だと感じた。 真面目に読まないと登場人物・組織がどういう位置づけの人や団体だったかよくわからなくなるのが難点。
2020/10/15
micheldujapon
(どこの国でもそうだが)電力業界の闇は推して知るべしだと思う。戦後の混乱期に電気製塩で当時貴重、かつ専売だった塩を製造して裏金を作った、というエピソードはさもありなん。題材は面白いテーマだと思うものの、ストーリーというか、文脈というかがあまりよく理解できなかった。
2020/03/19
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