KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

てん

てん

てん

作家
ピーター・レイノルズ
谷川俊太郎
出版社
あすなろ書房
発売日
2004-01-20
ISBN
9784751522639
amazonで購入する

てん / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

お絵かきの時間、絵を描く気になれないワシテ。先生はひとつの提案をする。この先生の押し付けがましくないやる気の引き出し方が、すごく自然で素敵なのだけど、それ以上にひとつの点から始まっていくやる気と成長の連鎖が素晴らしかった。また同時に、ワシテの自由な発想と負けん気の強さも重要なポイントだ。読みながら、真昼の空を水色に、雲は白く塗らないと全否定してきた先生を思い出した。ワシテの先生みたいな人に子どもの頃出会いたかった。

2014/07/28

masa@レビューお休み中

お絵描きの時間が大嫌いなワシテ。授業が終わっても、何も描けず白紙のまま、ふてくされています。そんな彼女を先生は見つけます。そして、こんな言葉をかけるのです。「なにかしるしをつけてみて。」はじめ、その言葉にも反発していたワシテが最後に「これでどう!」と言ってしるしをつけます。力一杯に、紙に点を描くのです。それを見た先生の反応は…。あぁ、このお話を読んでいると、子どもの成長って、大人の接し方ひとつでいかようにも変わるんだなと思いましたね。成長の芽を伸ばすのも、芽を摘むのも言葉ひとつで変わるんですよね。

2015/10/16

紫 綺

何を描いたらいいか思い付かず、白い紙に描いたのは点ひとつ。これに対する、先生のステキな評価で無限に広がる可能性。子どもの才能が花開く。

2013/09/22

おくちゃん🌸柳緑花紅

浜松市細江図書館にて、読了。とても短い時間だったけれどなんて素晴らしい絵本に出会えたのだろうと、感動でした。3歳になった孫娘のクリスマスプレゼント用に決定です。大きな肯定、認めて貰って自信になり、そして次に認める側になる。誰でも世界で一人特別な天才!

2017/10/29

のっち♬

絵描きの時間に何も描けないでいる主人公を見て、先生はしるしをつけることで描くきっかけを作ってやり個性を引き出していく。黄色、緑、赤、青と色彩が多彩になるだけでなく、てんの周りに輪も何重にも描かれていく。「てん」が「個」なら、それがスケールアップするプロセスは人生の年期や経験、あるいは様々な縁といったものにもとれそうだ。そこには上手い下手を比較する尺度やお手本といった概念は存在しない。ほんのちっぽけなことに秘められた大きな意味や豊かな可能性を素朴に抽出した本作は、子供たち以上に大人たちにもウケそうな絵本だ。

2024/03/21

感想・レビューをもっと見る