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(18)工藤直子 (日本語を味わう名詩入門)

(18)工藤直子 (日本語を味わう名詩入門)

(18)工藤直子 (日本語を味わう名詩入門)

作家
萩原 昌好
おーなり由子
出版社
あすなろ書房
発売日
2013-12-18
ISBN
9784751526583
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(18)工藤直子 (日本語を味わう名詩入門) / 感想・レビュー

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ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

「言葉の音楽」や「言葉の絵画」である詩を、ゆったりと楽しめる工藤直子さんの詩集。おーなり由子さんの絵と萩原昌好さんの解説がとても良い相乗効果を生んでいる。お気に入りの詩は、「あいたくて」「まいにち『おはつ』」。共感できるし、ハッとするし、新鮮な気持ちになるし、ホッとするしで、うれしい♪「しゅっぱつ」のラスト「かなしみだって 空に浮かべば光ってくるさ」も好き。リズムが良くって思わず何度も口に出して読みたくなるのは、「麦だよ」のリフレインが気持ち良い「麦」と、ライムが楽しい「うみとなみ」。素敵な感性の持ち主☆

2016/08/09

fwhd8325

詩という文学は、油断すると取り残されてしまう。ある意味小説を読むよりも集中力を要求されるようです。ことばを紡ぐ、単純に見えて、とても奥が深いです。自然界に満ちている森羅万象に別の息吹を目覚めさせるようで、それは美しい世界だと思います。そして、もっと大切に品かればいけなことがあることを感じさせてくれます。

2019/12/10

syota

子供や動植物、モノ、自然現象にまでなりきって、読み手に語りかける作品が多い。読みやすい作品が多いのも私にはうれしい。まるで童話のようにほのぼのとした『「し」をかくひ』も心温まるが、なんといっても「ぼく これから「この世の果て」に/いってくるからね/あんた なかないで ぼくをまっててね」と風船が「わたし」に呼びかける『しゅっぱつ』が印象的。風船を誰になぞらえるかで、様々なイメージが広がる。

2016/10/09

陽子

工藤直子さんの瑞々しい言葉に溢れた世界が一冊に凝縮されている。表紙も素敵。子供のような瞳で表現されゆく言葉に惹きつけられた。一つ一つの詩に心うたれる解説がついている。詩は、「言葉の音楽」「言葉の絵画」と前書きにある。優れた詩人たちが作った「心の音楽」や「心の絵」に会いにいきましょう。楽しみましょう。と誘いかける前文。本当にその通りだと感じた。私は「ばら」の詩にはっとした。以下 「花びらが散ると そこに 花びらのかたちの なにか やさしいものが あつまるように思われる」 この詩に惹かれてこの本を借りた。

2019/02/20

遠い日

空も風も生きものたちも、工藤さんの手にかかればたちまち輝きを伴って、眩しいほどに眼に、心に飛び込んでくる。世界は広がりと深みと高みを増し、生きていることの喜びを描く。毎日、毎朝、その第一歩の新しさを高らかに、誇らし気に歌う「まいにち「おはつ」」。これを読むと「生きててよかった」と、素直に思える大好きな詩。

2017/01/30

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