悪のしくみ (中学生までに読んでおきたい哲学 2)
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悪のしくみ (中学生までに読んでおきたい哲学 2) / 感想・レビュー
KAZOO
このシリーズ2巻目は「悪のしくみ」ということで様々な作家や評論家が「悪」について紹介しています。私は星さんの作品しか読んだことがないのですが、読みでのあるものが多い気がしました。井上ひさし「万引き」河合隼雄「生きる力を育てる」亀井勝一郎「悪人の自覚」吉野せい「いもどろぼう」などです。中学の国語の副読本にしてもいいですね。
2020/04/08
mm
自分は悪いやつだと認識することは難しい。悪いことをしたと反省する時は、自分を二つに分けて、良い方の自分が悪い方の自分を非難するという形を取る。つまり、どこか自分は善人ぶっているのである。という視点に、今更ながら気付かせて頂いた田中美知太郎先生。そうだよな。人間の中には相対的なものではなく、絶対的な悪がインストールされているのだろう。怖すぎて直視出来ないけど…寺山修司さんが、狼は元々悪ではなく、子ヤギの対応によって悪になったという説を述べてるけど、これも一理ある。結城昌治さんは未読だが、なんか読んでみよう。
2021/04/21
naotan
井上ひさし、昔は嫌いだったけど、著作を読むと唸らずにいられない。最後の吉村昭もさすが。中学生までに「読ませたい」ではなく、「読んでおきたい」ってのがミソですね。自分が中学生の時に読めたかなぁ。読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。
2020/08/17
kei
「中学生までに読んでおきたい哲学」第二巻。一巻より読みやすかったです。お気に入りは 「生きる力を育てる」河合隼雄 「偽善の勧め」渡辺一夫 「七人の犯罪者」星新一 「鰭紙」吉村昭
2019/10/29
もも
無くならない現代のいじめに通ずるものがあったり、ちょっと難しくて思考が停止してしまったり(笑)親鸞が出てきたり、いつものごとく深く考えさせられる一冊です。
2016/09/15
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