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あるヘラジカの物語

あるヘラジカの物語

あるヘラジカの物語

作家
鈴木まもる
星野道夫
出版社
あすなろ書房
発売日
2020-09-02
ISBN
9784751529676
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ジャンル

あるヘラジカの物語 / 感想・レビュー

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ぶち

あの星野道夫さんがアラスカの川で不思議な骨を発見して、写真に収めました。それは、2頭の大きなヘラジカが角を複雑に絡ませて骨となっているのです。何故、こんな骨が出来上がったのか? 著者の鈴木まもるさんが、その答えの一つを、絵本にしてくれました。鈴木さんが描いたヘラジカの絵は、汗の匂いも唸り声も読者に届くような迫力とリアリティに満ちています。ヒグマ、コヨーテ、アカギツネ、ワタリガラスまで登場して、アラスカの自然の営みを伝えてくれます。最後の鳥の巣については鈴木さんらしいエピソードで、温かい気持ちになりました。

2020/10/09

とよぽん

自然界の摂理とは言え、2頭のオスのヘラジカがたどった運命は壮絶で・・・。弱肉強食、漁夫の利、巡り巡って小さな生き物の命を育んでいるヘラジカの骨。アラスカの自然の姿、命を懸けて戦うヘラジカの迫力が鈴木まもるさんの絵から伝わってくる。そして裏表紙の、星野さんが撮った写真が雄弁にそれらを語っている。

2020/10/20

ちえ

星野道夫氏の残した一枚の写真、同じ年で友人の鳥の巣の研究家鈴木まもる氏が〈ある夜、寝ていて「この写真の絵本を作ろう」と目が覚め、アラスカに行き〉できた絵本。「命は巡る」という簡単な言葉では言い表せない自然の激しさ、スケールの大きさが伝わって感じたものを言葉にするのが難しい。裏表紙の星野氏の撮った写真に「時間」が作っていくもの、削っていくものを思わされる。

2020/11/07

ヒラP@ehon.gohon

星野道夫さんの1枚の写真から想像された物語ですが、説得力と現実感のある物語だと思います。 2頭のヘラシカがツノを絡ませることになったのは、闘い以外に想像が出来ません。 それは尊厳をかけた闘いだったに違いありません。 いたたまれないほどの悲惨で凄惨な姿で死んでいったヘラシカを想像してしまいました。 2頭のヘラシカが、なすすべなくオオカミに殺される姿は、自然界というよりも人間社会に共通点を感じます。 自然界の物語として創造した物語ではありますが、私は別のものとしての啓示を受け止めました。

2020/11/26

ベル@bell-zou

全ては生きるため。闘うのも奪うのも。尽きようとする命は肉になる。他の或いは次の命の為に。容赦なく互いの隙を狙い、隙をつく。なんてシンプルなんだろうか。星野さんと出会った時に(そのときはまだ詳しくなかった)鳥の巣の話が出来なかったのが残念、と仰っているのが微笑ましい鈴木さん。やはり鳥の絵が一番いい。そしてなんとしても巣を描きたいのね。裏表紙は、その鈴木さんにイメージを与えた星野さんの写真。絡み合ったヘラジカたちの角。止まったままの彼らの時間を浄めるように流れる川。この静と動の対比に心を奪われた。

2020/10/10

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