読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

作家
アントニオ・ネグリ
マイケル・ハート
水嶋 一憲
酒井隆史
浜 邦彦
吉田 俊実
出版社
以文社
発売日
2003-01-23
ISBN
9784753102242
amazonで購入する

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

しゅん

中心を持たない支配としての〈帝国〉。グローバリゼーションは経済だけでなく政治的秩序にも現れているというのが本書の主な主張だが、現状分析としてはナショナリズムの勃興に対するコメントが少なく、片手落ちな印象を持った。マルチチュード、つまり多様性のある群衆を嫌う心象というのはおそらく誰の心にでもあるものだ。多様性と絶対性との(本書の言葉でいえば内在性と超越性との)綱引き自体の分析が行われるべきではないだろうか。完全に読み切れていないので誤読もあるだろうが、どこか夢想的な性質を持っている本ではあると思う。

2018/10/16

またの名

ピケティがブームになるまでゼロ年代に殺人級の必読書として君臨し続けた大著。国家主権や中心にひれ伏す序列や同一性に固執する国民・民族、超越性に奉仕した近代哲学(デカルト、カント、ヘーゲル弁証法)が幅を利かせた時代とは違う、脱中心化された内在的なリゾーム状のネットワークでしか〈帝国〉の管理もそれへの抵抗も考えられないというのが全頁を貫く基本線。体制自体がポストモダンな差異を肯定し人種主義すら社会構築主義を前提する〈帝国〉への抵抗が特異なマルチチュード次第であるからには、本書から何を汲み取るかも各々の読者次第。

2015/04/16

ymdtko

2年後に編まれた「マルチチュード」を先に読んだが、それよりはいくらか読みやすい。近代史を「帝国」が形成されていく過程と捉える視点は独特である/「『資本論』の本質は、資本が抱く、拡張にたいするたえざる欲求の分析にある/資本という概念は、その起こりから、ただひとつしかない世界権力へ向かうようにできている」/傲慢なセシル・ローズは言う「いまや世界のほぼ全域の配分が完了し、残された地域の分割、制服、植民地化にも進行しつつある。夜、頭上に輝く星のことを考えてみたまえ。できれば私は、あの星をも併合したいと思っている」

2013/12/09

Takahiro

全く歯が立たなかった。結局最後まで「帝国」が何を指しているのか解らず。まだまだ勉強が足りない、ということがわかりました。

2016/09/24

空猫

大学院の自主読書会で取り上げられた本の一つ。〈帝国〉的支配下のマルチチュード的抵抗という思想的闘争への興味というより、新しい闘争が生じているならば、その「実際的な現れ」が地表上のどこかにあるかどうか、という関心であったように思う。フーコーの管理社会や監獄の系譜に連なる本で、当時は他の研究室との間でも話題ではあった。テロvsテロとの戦いを予言していたとも言われていたけれど、具体的な例は指摘しづらいように思う。私の感想は「村上春樹が初期の作品で言ってることと通じるものがある」だった。

感想・レビューをもっと見る