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負債論 貨幣と暴力の5000年

負債論 貨幣と暴力の5000年

負債論 貨幣と暴力の5000年

作家
デヴィット・グレーバー
酒井隆史
高祖岩三郎
佐々木 夏子
出版社
以文社
発売日
2016-11-22
ISBN
9784753103348
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負債論 貨幣と暴力の5000年 / 感想・レビュー

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KAZOO

読んでみて、経済史的な側面よりも分明しあるいは社会史の分野に入る本ではないかと思われました。ブローデルの「地中海」を思わせる感じもしました。負債に対する考え方もあるのですがそれを現在の世界各国の違いなどの対応方法などを分析してくれてもいいのではないかとも思ったりしていました。面白い視点からの分析ではあると思います。

2017/05/10

アナクマ

「物々交換の面倒さが貨幣を産んだ」は間違い(そうなっていない共同体は多数ある)。◉大著で消化不足。以下周辺情報。こんな商品も買っています「官僚制のユートピア」「21世紀の貨幣論」「アナーキスト人類学のための断章」「資本の世界史」「リバタリアニズム」◉We are the 99% ◉以下は大澤真幸のまとめ。「義務と負債は別のこと。暴力が介在する奴隷は商業経済に属する(一方、結婚時に交換される事物は人間経済だ)。名誉という概念は、義務と負債、人間経済と商業経済の交錯するゾーンで生ずる、という。」

2019/06/20

Takeya

『負債論』は21世紀の『資本論』か? 重厚な書として異例の旋風を巻き起こした世界的ベストセラー。 現代人の首をしめあげる負債の秘密を、貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。資本主義と文明総体の危機を測定する。人類にとって貨幣は、交換という利便性の反面、バブルなどの破局に向かう幻想の源泉でもある。このような貨幣の本質からリーマン・ショックやギリシア・デフォルト問題などの国際的金融的危機を解明。産業資本が衰退し、金融資本が質的、かつ量的に拡大する今日、現代資本主義を理解する上で必読の文献。

2018/07/22

34

ローンにがんじからめにされた現代のプロレタリアートは、債権者に対してメフィストフェレス的な悪のイメージを懐きながらも、「借りたものは返さなければならない」というモラリティに忠実なままでいる。このモラル上の混乱が、わたしたちの集団的想像力に限界を課しているとしたら……。著者の発想はニーチェの系譜学の発想に似てなくもない。しかしニーチェが無知であった領域、むしろその無知を武器とした領域は、著者にとって専門分野である。文化人類学の知見をもとに、近代のモラルと経済学の諸前提に切り込む著者の筆致は見事。

2017/02/15

roughfractus02

著者をアナキストの人類学者に固定し、経済学史の文脈で本書を読むと、過去の資本に関する議論に照らして荒さがしする経済学者たちの標的になるかもしれない。が、現代の電子マネーを実務で扱う貨幣論者たち(F・マーティン、K・セガール)が経済学的貨幣論に信用創造の操作と債務の隠蔽を見出すのと同様、メソポタミア以来の5000年の貨幣の人類史を記す本書が貨幣を負債において捉える点は注目に値する。本書は貨幣ありきの交換の歴史でなく、貨幣の形が力の不均衡から生じ、サイバーな現在にその相貌を露わにする点を示唆するように思える。

2018/07/11

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