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シンプルな政府:“規制"をいかにデザインするか

シンプルな政府:“規制"をいかにデザインするか

シンプルな政府:“規制"をいかにデザインするか

作家
キャス・サンスティーン
西田亮介
田総 恵子
出版社
NTT出版
発売日
2017-10-30
ISBN
9784757123663
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シンプルな政府:“規制"をいかにデザインするか / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

法学者なのに行動経済学から心理学、果ては「マネーボール」の分析まで扱うw 学際的とも言えるしエンターテイメント的な政策論集とも言える本。「右」か「左」か、「小さい政府」か「大きい政府」かのイデオロギーに偏った本でない主張がGood!費用対効果を土台として政策を決めて行くことは冷めた目線で、異なる思想をもつ当事者を同じ土俵にあげることには極めて有効なことだと思う。世間一般の人が、ワイドショーなどにときどき出てくる「自称:評論家」のポジショントークに惑わされないようにするためのうってつけの本だろう。

2017/12/23

おさむ

オバマの友人で2009年から12年に米国の行政管理予算情報規制問題室(OIRA)の室長を務めた著者による、これからの規制論。スター法学者らしく、いまはやりの行動経済学の知見をふんだんに取り入れており、読み応えがある。適切な選択を推奨する様々な仕掛けとしてのナッジの具体例がおもしろかった。政策や規制を考える上で費用対効果の分析は日本でも浸透してきたが、この本を読むとまだまだだなぁと思う。シンプル、情報公開、公平と公正のバランスの哲学をまずは霞ヶ関に導入してもらいたい。

2018/02/15

Piichan

規制をわかりやすくするにはどうすべきかが書かれています。必要な栄養のリストをピラミッドから皿のイラストにしたことでわかりやすくなったケースが印象に残りました。

2018/01/14

Haruka Fukuhara

著者は憲法学者で行政法学者で何とか学者らしい。その肩書からして日本の学者とのスタンスの違いが際立つ。本文を読んでいても、自分のイメージする法学者の書く本とは一線を画していて、内容どうこうよりも意識の違いが印象深かった。日本の学者は非常にアカデミックで厳密な学問を好むのに対して、アメリカの学者は行動派で積極的に政府の機関で実務的な活動をするのを好むということなのだろうか。あまり一般化するのも良くないだろうが、日本にはこういった 「法学者」は存在しないような気がする。

2017/11/09

Mc6ρ助

『官僚も一般の人々と同じくらい、利用可能性ヒューリスティックに弱い。 (p235)』日本の高級官僚の話なのかな?『また民主主義では、 政策立案関係者は一般の人々の懸念に反応する。(p235)』 彼らのことではないな。閑話休題、アメリカの前政権で行動経済学を活かして規制改革を実行した著者の言葉は歯切れよい。我々が地続きの時代にいるとはとても思えないが、それは行動経済学に咎があるわけではなくて、選択した者たちの責任・・・。

2018/05/11

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