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ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち

ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち

ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち

作家
ポール・オースター
村上春樹
カズオ・イシグロ
リチャード・パワーズ
レベッカ・ブラウン
スチュアート・ダイベック
シリ・ハストヴェット
アート・スピーゲルマン
T・R・ピアソン
柴田元幸
出版社
アルク
発売日
2004-03-26
ISBN
9784757407817
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ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち / 感想・レビュー

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ケイ

オースター、パワーズ、カズオ・イシグロ、レベッカ・ブラウン、アート・スピーゲルマン、ダイベック、ピアソン、シリ・ハストヴェットへのインタビュー。CD付き。まず英語で聞いてみた。知らない作家は、声だけの印象では、レベッカ・ブラウンがirritatingで聞いてられず、パワーズが理知的だとの第一印象。内容を日本語で読んでから聞くと、味わいも変わる。よく読むところでは、オースターは予想より饒舌で、小説よりわかりやすく、イシグロは複雑なわかりにくい人だった。知らない作家を読んでから再読したい。

2015/06/20

nobi

最初はそのまま次に薬味を載せて最後は出汁をかけて、な鰻茶漬けみたいに色々な楽しみ方ができるインタビューの本。私は付録のCDでその声を聴きながら英文を横目に見ながら訳文を読んでいった。翻訳家というよりチャーミングな批評家といった感じの柴田氏の誘導と間の手に乗って、時に軽口をたたきながら時に彼の指摘に触発されながら進む。作家の中の登場人物の存在の仕方も姿、声、言葉のリズム…と様々。文学という側面からだけでも現代の奥行きと広がりが見えてくる。それにしてもわずか9人の内3人それも一部の作品しか読んでいない。ああ…

2015/12/06

tokko

前々から読みたいと思っていたので挑戦、でも日本語だけ(笑)村上さんはもちろんだけど、ポール・オースター、カズオ・イシグロ、レベッカ・ブラウンは作品を読んだことがあるので「ふむふむ」と頷きながら読めた。まだ作品を読んだことはないけれど、これを機に読みたくなったのはT・R・ピアソンとスチュアート・ダイベックで、リチャード・パワーズは僕に読みこなせるのかなぁという印象。本当は英語も読みつつCDも聞いて日本語を読むと何倍も楽しめるのだろうけど、それはまた今度。

2018/03/10

Nobu A

まずはCDの生のインタビューを聴き、筆者の翻訳を一読。柴田先生の流暢で奇麗な英語に聴き入ってしまった。東京大学名誉教授で現在も精力的な翻訳家。日本人特有のアクセントがなく、若干のイギリス訛りを感じたので経歴を見たら、イェール大学院修士課程修了。なるほど東部訛り。村上春樹やノーベル文学賞受賞前のカズオ・イシグロも含む、筆者が敬愛する作家9名の職業観や代表作を深く知ることが出来、翻訳家との関係性も見え、とても興味深い内容。英語参考書としても翻訳参考書としても読める贅沢な1冊。装丁も粋で書架に飾っても映える。

2019/04/07

メセニ

柴田元幸が自ら翻訳を手掛ける作家を中心に、敬愛する9人の作家たちの元へ訪れインタビュー行ったもの。本書が出版されたのは2004年、インタービューが行われたのは時期に幅はあるもののそれよりも数年前となにぶん内容が古い。当時と今とでは世の中のあれこれが変化しているし、作家自身にしてもそれは同じことかもしれない。それでもずいぶん興味深い話が聞けた。ありきたりな感想だけど、ものを書く人はこんなにも色々なことを考えているのかと。それぞれの作家の喋りのテンポやリズム、息遣いまで感じられる訳もとても良かった。

2017/12/26

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