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店長がバカすぎて

店長がバカすぎて

店長がバカすぎて

作家
早見和真
出版社
角川春樹事務所
発売日
2019-07-13
ISBN
9784758413398
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「店長がバカすぎて」のおすすめレビュー

“好き”を仕事にしたら毎日が幸せってほんと? 笑いと元気をもらえるお仕事小説『店長がバカすぎて』

『店長がバカすぎて』(早見和真/角川春樹事務所)

 家にいながらインターネットでなんでも購入できるようになっても、本は書店に行って買うようにしている。欲しい本を買うだけならオンライン書店でも良いのだが、あらかじめそれが決まっていることはほとんどない。あらゆる本がそろうオンライン書店より、ある程度本が厳選されている店舗のほうが選びやすいと感じるのだ。平台に並べられている本やPOPなどに各店舗の個性が表れていて、それを参考に選ぶことが多い。

 今回取り上げる『店長がバカすぎて』(早見和真/角川春樹事務所)は、書店で働く契約社員の女性が主人公の物語。大好きな本に囲まれて毎日楽しく働いているのかと思いきや、結構苦労も多いようだ。

 物語は主人公の谷原京子がイライラしているところから始まる。その原因は本作のタイトルからも察せられる通り、店長だ。忙しい朝の時間、店長は必ず朝礼を行う。従業員の気合が入るような話をしてくれるのならありがたいのだが、残念ながら彼が話す内容にはほとんど意味がない。

 朝から最悪な気分で仕事をスタートさせた京子。そんな彼女の心を、先輩社員の…

2019/11/4

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気になる残り9つのノミネート作品は?

2位『ライオンのおやつ』(小川糸/ポプラ社)

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2020/4/7

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■2020年本屋大賞ノミネート10作(作品名五十音順)

『線は、僕を描く』(砥上裕將/講談社)▶【レビュー全文はこちら】

『店長がバカすぎて』(早見和真/角川春樹事務所)▶【レビュー全文はこちら】

『夏物語』(川上未映子/文藝春秋)▶【レビュー全文はこちら】

『熱源』(川越宗一/文藝春秋)▶【レビュー全文はこちら】

『ノースライト』(横山秀夫/新潮社)▶【レビュー全文はこちら】

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人/双葉社)▶【レビュー全文はこちら】

『ムゲンのi』(知念実希人/双葉社)▶【レビュー全文はこちら】

『medium霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼/講談社)▶【レビュー全文はこちら】

『ライオンのおやつ』(小川糸/ポプラ社)▶【インタビューはこち…

2020/1/22

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店長がバカすぎて / 感想・レビュー

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W-G

タイトル買い。ユルい笑いに彩られた世界観は好きな方。随所で、それまでのキャライメージを崩してでも笑いに走っている場面があり、作者もノリ良く書いていたのだろうと伺える。著者の本は初めてだったが、女性の描き方が上手というか、描き分けがしつかりしているように感じた。そこも成功点。肩の力を抜いて読みすぎたのか、結末数箇所に疑問を残したまま。というか、マダムの突然の号泣あたりの背景説明は不親切すぎるような。コレを読んでから本屋に行くと、店員さんの細かい工夫に気づけて楽しくなった。

2019/11/15

starbro

2020年本屋大賞にノミネートされてから、図書館に予約したので、コロナ禍もあって、漸く読めました(8/10)。早見 和真、2作目です。斜陽産業の書店員の悲哀&リアルが感じられるコミカルな作品、本屋大賞9位は順当なところかも知れません。作中作、『空前のエデン』&『糸魚川断層ニラ殺人事件』を読んでみたい。図書館に予約している著者の新作『ザ・ロイヤルファミリー 』も楽しみにしています。 https://www.shosetsu-maru.com/interviews/133

2020/06/26

kou

店長の行動や発言に笑ったりハッとさせられたりと、店長が愛くるしくてたまらなかった。・・・でも、実際に一緒に働くとストレスで凄いことになるのかも(笑)。そして、谷原京子の悩みや葛藤を見ていると、どの仕事も、悩むことは似たような感じなんだな!と、少し気が楽になった。働いていると、自分自身や周りに対して、何で同じ方向が向けないんだろう?何で現状に満足しているんだろう?等々、繰り返し考えて苦しくなる時がある。そんな時に、こういう本に巡り会えるのだから、読書は辞められない!!と、改めて思った。

2019/10/05

評判通り面白かったです。書店員の苦労、作家との関係、出版社との関係、お客様対応の大変さ、色々とよく調べていて凄いな~と感心しました。ドラマ化出来そうな展開とエンタメ感もあり、最後に謎解き的なストーリーもあり驚きました。書店を利用する側として、書店員への対応に気を付けたいし催し物も積極的に参加しようと思います。

2020/01/01

鉄之助

多いんだろうな、「〇〇がバカすぎて」と思ってる人。実は私もその一人だ。「これは私の物語だ」と思わせる、著者の術中にまんまと はまってしまったようだ。読み始めたら、止まらぬ面白さ。出版・書店業界の裏話も散りばめられてダークな面もあるが、「本に救われたことがある人」がいるのも事実。「書店員が一人辞めたら、出会うべき作品にお客様が出会えなくなることがあるかもしれない」この一文にグッときた。一人の店員がつくったPOPで、埋もれた作品に脚光が当たることもある昨今だから。

2020/02/19

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