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我々は、みな孤独である

我々は、みな孤独である

我々は、みな孤独である

作家
貴志祐介
出版社
角川春樹事務所
発売日
2020-09-15
ISBN
9784758413619
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「我々は、みな孤独である」のおすすめレビュー

貴志祐介が描く「世にも奇妙な物語」——鬼才の死生観が現れ出た7年ぶりの長篇作!

『我々は、みな孤独である』(貴志祐介/角川春樹事務所)

 あなたは、前世の存在を信じているだろうか。もしかしたら、身近な人を亡くした経験や自分の命が残りわずかだと悟った人は、来世の存在を信じたいと思うと同時に、前世の存在も信じようと思うのかもしれない。死んだらどうなるのかなど、誰にも分からない。本当に輪廻転生があるのかも分からない。もし本当に前世や来世なるものが存在するとしたらどうだろうか。私たちは一体何者で、どんな運命を抱えているのだろうか。

『我々は、みな孤独である』(角川春樹事務所)は、人々の前世の記憶に迫る衝撃作。『悪の教典』や『新世界より』、『黒い家』などの著作で知られる鬼才・貴志祐介の7年ぶりの長篇作品だ。この本を読んだ人はみな戸惑うに違いない。まずこの小説をどのジャンルに分類したら良いのか分からない。探偵が出てくる物語だから、ミステリーなのかと思いきや、暴力的なシーンはまさにハードボイルドであり、はたまた前世の記憶を中心に据えているから、オカルト的でもあるし、SF的ともいえるし、同時に哲学的でもある。この作品を読めば読むほど、読者はめま…

2020/10/9

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我々は、みな孤独である / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

前世とか輪廻転生とか信じていないわけじゃない。なのにどうしても物語に入って行けなかった。私の読解力の無さ故だろう。やっぱり貴志さんとは相性が合わないのかもしれない。仕方ない、そんな事もあるさ。きっと私だけなのだろう。読書あるある?ごめんね貴志さん。

2020/09/30

カフカ

「―前世で自分を殺した犯人を捜してほしい。」探偵・茶畑に寄せられた依頼。そんなトンデモな依頼を受けた茶畑は、捜査をするにつれ次第に自分の前世についても知る事になり…。とても好みの内容だったのですが、なかなか難解で理解しきれませんでした。貴志作品大好きなのですが、今までで一番難しかったかも。また数年後に再読してみよう。

2021/09/17

みっちゃん

ロマン溢るるラスト2行。が、それを読む私は白眼を剥いていたかもしれない。探偵のもとに持ち込まれた「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という案件。何故かその前世の記憶が複数の人間に共有されていく。これは!大好物のホラーミステリーではないか。期待を持って頁を捲ったが、その真相に。私は全くついていけなかった。ぽかーん。完全にお手上げ。自分の読解力の無さが哀しい。頭に残るのはメキシコマフィアやサイコパスのあまりにも残忍な拷問シーンだけ。久しぶりの貴志作品、楽しみにしていたんだけどな…

2021/02/01

absinthe

前世で起きた殺人被害の犯人捜しを依頼された探偵が、伏線そっちのけで宇宙の真理に至る話。世の中がこんなだったら面白い。純粋に面白い小説だった。小説に大事なことは書いてある内容よりも、読むことによって膨らませられる空想の大きさ、背後に隠れている世界の大きさなのかもしれない。そういう意味で壮大な物語。結末に納得感があるわけでは無いが、しばらく遠い空想の旅に出られそうな予感。その昔、宇宙物理で、宇宙に電子は1個しかないという話を読んだのを思い出した。

2023/03/10

のぶ

貴志さんの新刊は欠かさず読んでいるが、本作については面白くなかった。冒頭に、探偵の茶畑徹朗のもとに前世で自分を殺した犯人を捜してほしい、という不可思議な依頼が持ち込まれる。こんな仕事を請けてしまうこと自体が不自然ですね。その後の展開は、ミステリー、SF、夢、輪廻転生、ホラー等、いろいろな要素が、ランダムに出てきて、何だか訳が分からなくなってきた。作品の評価としては辛口ですが、読んでいる最中は退屈する事なく一気に読めてしまった。ディテールは良くできているのです。風呂敷をたたみ損ねた本だと思った。

2020/10/11

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