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虚無回廊〈3〉 (ハルキ文庫)

虚無回廊〈3〉 (ハルキ文庫)

虚無回廊〈3〉 (ハルキ文庫)

作家
小松左京
出版社
角川春樹事務所
発売日
2008-10-01
ISBN
9784758433747
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虚無回廊〈3〉 (ハルキ文庫) / 感想・レビュー

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kochi

人類の理解を遥かに超えた長さ2光年の円筒体構造物SSに到達し、同じ立場の異星人達とも接触した人工実存の遠藤2号とその複製人格達は、数万年前から探査を続ける異星人である「森」の要請を受けて、それぞれの探査結果や仮説を交換する会議に参加。そこで明かされた驚くべき… と言うところで終わってしまって、堀晃との対談と瀬名秀明の解説付き。小松自身が「でも、さびしいなあ。これを書き終わっちゃったら、もう書くことがなくなっちゃう。」と対談で思わず吐露している… 日本沈没のように、若手で誰かに引き継いでほしい。

2020/10/27

Makoto Yamamoto

完結にどのくらいかかるだろうかと思いながら読み進んだが、多分あと二巻くらいは必要ではないと感じた。 ようやくタイトルの虚無回廊が登場、しかし複素空間が出てきたり、かなり理系・文系の幅広い感覚がないと読み切れない内容となっている。 途中で終わってしまっているが、おなか一杯の内容だった。 この後はスッと読める展開になったのではないかと、思っている次第。

2019/09/04

プリザエース

楽しいファーストコンタクトSFだった。人類の移住計画ならともかく、数光年先への調査なら有人飛行よりも人工知能(人工実存)を行かせるほうがむしろ現実的だ。オリジナルから分離させた6人の人格構成やセリフにはやや古さを感じるが、異星人と接触するまで独白が続く展開よりかは良い。対象を調査するうちに人工実存の数々の関心は幹から枝へと伸びていくが、それは当時の作者の興味を反映したものだろう。探査船ごと、異星人が造った無人移動都市に身を任せつつ調査を続けるシーンは、読んでいてとても心地よかった。

2020/10/31

のおと

これを読むために『果しなき流れの果に』『日本沈没』『ゴルディアスの結び目』と、代表作を順に追ってきました。順を追うって大事ですね。今更ですけど小松左京の偉大さを知りました。 さて、これでようやく東浩紀『セカイからもっと近くに』がちゃんと読める。それから瀬名秀明さんが書いたという「ミシェル」は、『虚無回廊』をもとにしたお話だというので(タイトルからして明らか!)、近いうちに入手して読むつもり。

2014/11/11

Takuo Iwamaru

夕焼け空を美しいと思う自分は人間であり、人間とは自然の一部である。本来夕焼け空は美しくも美しくもなくも、ない。人間である僕が「美しい」と感じているのだ。ところがそう感じる自分もまた人間という自然物。空という自然は、同じ自然である僕に「美しい」と感じさせる。自然界の、その意図は一体何であろうか。これは僕の中にある、実感を伴った謎である。本作を読み、不意にこの個人的な疑問を思い出した。広大な夕焼け空と小さな自分が、僕の「美しい」という感覚で結びつく不思議。本作を貫くテーマ「宇宙の意図」がその謎を思い出させた。

2014/06/22

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