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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

作家
高田郁
出版社
角川春樹事務所
発売日
2010-03-01
ISBN
9784758434645
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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) / 感想・レビュー

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seacalf

面白い本をまとめて読みたい時に限って、決算やら資格試験やらが重なって思う存分読めない。でもこのシリーズはとめられないから、こっそり読むけど。今回も見せ場がたくさん。吉原の翁屋の楼主、見るからに不遜な態度の伝右衛門を料理の腕前ひとつで認めさせるシーンはなんとも気持ちが良いこと。ゆっくり感想を書くのももどかしく次の一冊に手が伸びてしまう。

2017/10/22

yoshida

「みをつくし料理帳」第三巻。四編からなる短編集。月並な表現ですが、どれも良いです。安定した良さがあります。澪や澪を取り巻く人々を様々な苦難が襲いますが、努力して乗り越える姿が素晴らしい。標題作の「想い雲」での澪と野江の束の間の淡く短い再会。「初雁」での、ふきと健坊の姉弟愛。そして辛抱と精進を身に付ける為の芳の心。子供の躾と成長を考えさせられた。この巻では又次が活躍していて良かった。登場人物一人一人が魅力的であり読ませる。ぐいぐい引き込まれる作品。そして何より、毎日を陰日向に努力する人々の励みとなる作品。

2016/02/08

zero1

シリーズ第三弾。まず珊瑚の簪で涙。そして天満一兆庵にいた富三と再会。佐兵衛について衝撃の情報が。土用に鰻を使わず勝負!野江とも再会!蛤の誓いで再び涙。つる屋の真似をした店が食あたりを出し客が来ない。消せない噂は現代のネット社会も同じ。この窮状に小松原がアドバイス。彼の正体も少し明かされる。終盤ふきの弟、健が行方不明に。種市は健を引き取りたいというのだが…この巻のMVPはりう。真の料理人について澪に諭す場面は秀逸。敢闘賞に初登場の坂村堂。澪にとっては大切な客。鋭敏な味覚から澪を支える言葉を発する。

2019/04/28

kishikan

今回の作品は、ストーリをより味わい深くする飾り付けとして、料理の話が添えられている、ところが憎いですね。そしてそのストーリとは、本のタイトル「想い雲」に示されるように、親と子、友達、姉弟、互いに離れ離れの生活を送る者が相手を思う心情です。小説の中では、辛くて、切なくて泣けてきそうな場面が何回もあります。でも本当に涙するのは、辛い時でも美味しいものを作ろうとする澪の強い心、そして優しい思いやりの心で、それを乗り越える感動に、なのです。料理も、話の展開も、江戸の風情の話も、ますます楽しみになってきました。

2012/01/12

扉のこちら側

初読。人間模様が丁寧に描かれている。特に「こんがり焼き柿」の、健坊を保護したお百姓さんと、その母親のくだり。「天災を除いて世の中で一番恐ろしいのは、妖怪でも化け物でもなく、生きているひとだと思う。だが、恐ろしいのもひとだけれど、同時にこの上なく優しく、温かいのもひとなのだ。」

2012/07/21

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