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歌うエスカルゴ (ハルキ文庫)

歌うエスカルゴ (ハルキ文庫)

歌うエスカルゴ (ハルキ文庫)

作家
津原泰水
出版社
角川春樹事務所
発売日
2017-11-01
ISBN
9784758441322
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歌うエスカルゴ (ハルキ文庫) / 感想・レビュー

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nico

螺旋フェチにまんまと担がれてエスカルゴ料理の店を任されることになった尚登。今までエスカルゴ=カタツムリ=虫と思っていたけれど、エスカルゴって陸の巻き貝なんだ…。私が居酒屋で食べたエスカルゴは恐らくアフリカ・マイマイ。本場のエスカルゴが食べたくなった。料理とは出会い、という尚登。人と人との出会い、知恵と知恵との出会い、素材やレシピ同士の出会い。エスカルゴを通して出会った「家族」が食卓を囲んで楽しそうに食べていた夜食が美味しそうで羨ましい。ノリとテンポの良い文章で読みやすかった。因みに私、うどんは讃岐派です。

2018/01/09

sin

主人公が松阪に到着した場面まで読み進めた時に、松阪駅で乗り換えた。主人公が伊勢うどんを食した後に、ひさしぶりに伊勢うどんを食べた。家を出る時に何気に手にした一冊が見事にシンクロした。悪気はないけど独断的な経営者たちに、編集者だった主人公が料理人に追い込まれていく、目覚めていく!最近の傾向ではブラック企業云々に話が終始しがちだが、なにより主人公の仕事に前向きな姿勢が好ましい!でもこのまま想いを告げず“Fin”として幕を閉じてしまっていいのだろうか?

2017/12/06

めしいらず

このベタベタのご都合主義は大いに結構だ。著者が楽しんで書いているのがこちらにも伝播してくる楽しい読書。これは吉祥寺を舞台にしたキャピュレット家(伊勢うどん)とモンタギュー家(讃岐うどん)のあの物語だ。人間万事塞翁が馬。理不尽に思われた運命に「負け戦を覚悟しながらも共感してくれる人々の存在を信じて、自分にとってグッとくる物を真剣に追い求める」こと。人は心の持ちようでどんな形ででも花開けるのだ。料理は出会い。素材と素材、知恵と知恵、そして料理が繋ぐ人と人との。大切な人々と呑んで歌って食する幸せよ。それと猿渡!

2018/10/01

ましゃ

本書はただのエスカルゴを扱った料理小説ではない。飲食店の苦労を描いた仕事小説であり、人間関係の苦労を描いた家族小説である。兄妹喧嘩から妹と血が繋がっていないんじゃないか、という内容が少し出てくるんですけど、重い話になるのかと思いきや、「結論は同じだよ。『やっぱり家族』か『それでも家族』のどっちかだ。」と平然と言う兄。いやもう、電車で泣きそうになったわ!堅物野郎だけどいい奴!エスカルゴを食べたくなるかは別にして、とにかく元気になれる作品です。料理とは何なのか…素材?手間隙?郷愁?いや、きっと出会いなんだ。

2018/11/03

buchipanda3

「どんどんぱ、どんどんぱ、ふぃーん」。最高に楽しく読めた。ひとクセ有るキャラ達(皆いい人)の掛け合いに吹きっぱなし。そして読めば読むほどこの何とも言えないぐるぐる感のトリコに。「つるるん、ほわん」とか「ナオノコトノボル」とかとぼけたノリがいい。そしてゆるーいだけでなく、シビアなこともさらりと描く絶妙な見せ方も良かった。仕事もの、青春もの、そして家族ものと色々なものが詰まっていた作品。さらには美味しそうな料理も。エスカルゴは苦手なイメージだけど食べられそうな気がした。彼らの続編を是非読みたい。

2018/01/03

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