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春はまだか くらまし屋稼業 (時代小説文庫)

春はまだか くらまし屋稼業 (時代小説文庫)

春はまだか くらまし屋稼業 (時代小説文庫)

作家
今村翔吾
出版社
角川春樹事務所
発売日
2018-08-09
ISBN
9784758441896
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「春はまだか くらまし屋稼業 (時代小説文庫)」のおすすめレビュー

直木賞作家・今村翔吾の大人気シリーズ! 江戸の裏稼業「くらまし屋」の疾風怒濤の戦いが開幕

『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』(今村翔吾/角川春樹事務所)

 まるで四尺玉の花火が休むことなくあがり続けているような――。今村翔吾作品を追いかけ、読んでいると、そんな景色が浮かんでくる。山田風太郎賞受賞作『じんかん』、2022年1月に直木賞を受賞した『塞王の楯』、そこから1年も満たぬうちに刊行された『イクサガミ 天』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』……。毎作、本を読むことの高揚感を教えてくれる作品の、最後のページを閉じるときの寂寥感といったら……。だがそんな読者のために、このあともずっと続いていく物語を、今村翔吾氏はちゃんと用意している。現在、シリーズとして書き続けられているのは、デビュー作『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』から現在11巻を重ねる「ぼろ鳶」シリーズ、そして2018年よりスタートし、このたび待望の8巻が上梓された「くらまし屋稼業」シリーズ(角川春樹事務所)だ。

「くらまし屋」とは、いかなる身分、いかなる事情であっても、銭さえ払えば、まるで神隠しにでもあったかのように必ず逃がしてくれると、江戸市中で噂される裏稼業。ただし、その依頼を受けてもらうに…

2022/11/5

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春はまだか くらまし屋稼業 (時代小説文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

シリーズ第2弾!前作の伏線を回収していくのかと思いきや伏線はそのままにという感じ。今回も、くらましをするわけですが、まさかの掟破りで平九郞だけが挑む。それでも、くらまし屋の仲間の絆は深く繋がっていて、熱い心を見せつけられました。掟を破ってまでも救いたい気持ち!平九郞の熱さに魅了され、剣での立ち回りは迫力満点。まだ平九郞にはどんな過去があるかわかりませんし、新たな敵も出てきたし、次作も楽しみになりました。

2018/08/21

W-G

ぼろ鳶組では、二作目で大音勘九郎にスポットを当てたのに対し、こちらでは、良い意味で鎬を削る宿敵となりそうな炙り屋が登場。前作でちらっとその存在が仄めかされており、気にはなっていたが、絶妙な設定で、くらまし屋との対決場面は、この先ずっと楽しめそう。二階堂平法って笑。今度はナルトのガイ先生。ぼろ鳶との違いとして、裏に手を出した依頼人たちには、必ずしも幸せとはいえない苦い結果がついてくる。しかし、そこは今村翔吾。悲惨になりすぎず、希望の持てる描き方がされており、読み口はどこまでも爽やか。すぐに次へ。

2022/07/05

海猫

前作がフォーマットを作り込んだ仕上がりだったから、今作もそれに則って展開する。そう思い込んで読んでたら、意外や意外。まずは依頼人とくらまし屋が、面通しすらできない。ひたすら依頼人が窮地なままなのがヤキモキするし、サスペンスフル。また今回はチームとしてくらまし屋一味がなかなか稼働しなかったり、自らの掟と葛藤するなど、予想外のお話になっていく。シチュエーション作りが上手いので、展開がどんどん転がり読ませる。外したように見せながら押さえるとこは押さえるので、今回も痛快。ちょっと一癖あるシリーズになっていきそう。

2018/08/20

修一郎

くらまし屋稼業を読む人は「ぼろ鳶」を読んでると楽しめるようになっているのね。ぼろ鳶でおなじみの個性キャラがぞろぞろ御登場で話が膨らんでいきそうだ。今後とも剣を交える敵役は炙り屋さんになりそうだしお春も加わってアジト廻りも充実。くらまし屋さんが必殺仕事人みたいにならなくて良かった。期待していたくらまし術は今回控えめ,大きな仕事に備えて準備着々だ。早速次。

2021/07/20

mint☆

くらましやシリーズ第二弾。今回の依頼人は菖蒲屋の奉公人お春。11歳のお春は土蔵に閉じ込められたまま物語の半分以上進んでもまだ土蔵の中。どうやってくらますのかと思っていたけどお見事でした。今回は平九郎の過去が少し明らかになったり「炙り屋」が登場したりぼろ鳶と少しだけリンクしたりで盛り沢山でした。お春と風太は今後も登場しそうですね。

2022/08/22

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